暖房費のかさむこの冬も、電気・ガス料金の支援を実施。よくいただく質問に資源エネルギー庁がお答えします!
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例年、冬は暖房使用などで電気代やガス代が増えるシーズン。でも、物価高の今、光熱費まで上がるのは困る……。そこで、2026年1月~3月も、電気・ガス料金の支援をおこなうことが決まりました。今回の支援策の内容について、Q&A方式でご紹介します。
A. 物価高により厳しい状況にある生活者を支援するため、寒さの厳しい冬の3か月間、電気・ガス料金の補助をおこなうものです。今回の冬の電気・ガス料金支援策は、補正予算で総額5,296億円。2025年11月21日に閣議決定された『「強い経済」を実現する総合経済対策』の施策のひとつです。寒さの厳しい冬への対応として、電力使用量が増加する2026年1月から3月まで、電気・ガス料金支援を実施します。とくに、電力使用量がピークになる1月、2月使用分の負担軽減を重点的におこないます。
A. 1~2月は、電気代が低圧で4.5円/kWh、都市ガスが18円/㎥(立方メートル)、3月は電気代が低圧で1.5円/kWh、都市ガスが6円/㎥(立方メートル)安くなります。電気料金は、低圧(主に一般家庭や中小規模の事業所で使用される電気)と高圧(主に工場や商業施設、病院など大規模施設で使用される電気)に分けて補助がおこなわれます。とくに電力使用量がピークになる1月、2月は、支援額をより高く設定します。
※家庭及び年間契約量1,000万/㎥未満の企業などが対象
A. 2人以上世帯の1月~3月の平均使用量を前提とすると、1世帯あたり3か月で7,300円程度安くなる見込みです。実際に、わたしたちの家庭ではどのくらい電気・ガス料金が安くなるのでしょうか? 統計上の平均的な家庭を想定して、計算してみましょう。電気使用量の平均は、総務省統計局が発表している『家計調査』を参照します。2人以上世帯における「電力購入数量」(=電気の使用量)の全国平均値(2022年1月から2025年7月まで)では、それぞれ、1月は529kWh、2月は527kWh、3月は452kWhとなっていますので、この数字で計算してみます。一方、ガスの使用量については、電力・ガス取引監視等委員会が発表している『ガス取引報』を参照し、家庭用の都市ガス使用量の平均値(2022年1月から2025年7月まで)から、それぞれ、1月は48㎥、2月は42㎥、3月は41㎥を使って計算します。
【電気】(4.5円/kWh×529kWh)+(4.5円/kWh×527kWh)+(1.5円/kWh×452kWh)=5,430円【ガス】(18円/㎥×48㎥)+(18円/㎥×42㎥)+(6円/㎥×41㎥)=1,866円合計:7,296円≒約7,300円
なお、利用明細などに記載されている使用量を入力すると、今回の支援策による月々の値引き額を計算できるサイトを開設しています。ぜひ活用ください。
電力・ガス事業部 電力産業・市場室
長官官房 総務課 調査広報室
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