EUは、この産業に属する企業に対して、個別に排出削減目標を設定し、「欧州排出量取引指令(EU-ETS, EU Emissions Trading System)」に基づいて、EU域内の企業間で「排出権」の取引をおこなうしくみを導入しています。「排出権」とは、対象となる企業に割り当てられた排出量の上限のことで、排出権を超える量のGHGを排出した企業は、市場を通じて他の企業から排出権を買い取る必要があります。この部門の対象となる産業全体の削減目標は、2005年比で2020年に21%削減、2030年に43%削減としています。