EVSとは「International Electric Vehicle Symposium」の略で、電気自動車(EV)・ハイブリッド電気自動車(HEV)・燃料電池自動車(PHEV)などの電動車(xEV)が対象となる世界最大級のシンポジウム・展示会です。WEVA(World Electric Vehicle Association、世界電気自動車協会)の傘下として、米国、欧州、アジア太平洋の3つの地域で交互に開催されています。今年は31回目となりますが、日本で開催されるのは、1996年に大阪で、2006年に横浜で開催されて以来3回目のことです。日本での主催は一般財団法人日本自動車研究所(JARI)がおこない、共催としてWEVAと、アジア太平洋地域における電動車両の普及促進を目的とする組織EVAAP(Electric Vehicle Association of Asia Pacific)が関わっています。
モデレーター:IHS Markit社(ロンドンに本社を置く自動車情報サービス企業) Tom De Vleesschauwer氏 日本:経済産業省 製造産業局 自動車課 電池・次世代技術室 室長 石川 浩 中国:China EV 100(中国電気自動車百人会、中国の電動車普及推進団体)精華大学教授 Ouyang Minggao氏 欧州:VDA(ドイツ自動車工業会) Class Bracklo氏 英国:OLEV(Office for Low Emission Vehicles、英国政府) Nicholas Brooks氏 IEA:国際エネルギー機関 Pierpaolo Cazzola氏
出席者からは、中国でおこなわれている電動車購入に対する支援策やEVバス普及目標の紹介、すべての自動車をゼロエミッションにすることを目指す英国の「Road to Zero」政策の紹介などがおこなわれました。またIEAの担当者からは、電動車を広めるには途上国などできるだけ多くの国が関わることが重要であり、そのためには電動車の導入がもたらす多くの便益を訴えていくことが大事だといったプレゼンテーションがおこなわれました。