2024年度も開催!小学生がくらしとエネルギーについて考える「かべ新聞コンテスト」

イメージ写真

将来をになうこどもたち にエネルギー問題を深く知ってもらうため、資源エネルギー庁では、学校におけるエネルギー教育活動の支援などをはじめとする「エネルギー教育推進事業」をおこなっています。この事業では、エネルギーについてわかりやすく解説した副教材やゲーム教材を作成・配布したり、中高生向けのディベート大会を開催したりしているほか、小学生向けに「わたしたちのくらしとエネルギー かべ新聞コンテスト」を毎年実施しています。今回は、この「かべ新聞コンテスト」について詳しくご紹介するとともに、いま募集中の2024年度(令和6年度)コンテストをご案内します。

こどもたちがエネルギーを考えるきっかけに

全国の小学4年生から6年生を対象に、小学生のエネルギー問題に対する関心と当事者意識を喚起するとともに、学校や家庭・地域における実践行動をうながすことを目的に実施されている「わたしたちのくらしとエネルギー かべ新聞コンテスト」。個人またはグループでエネルギーについて調査・取材したことをかべ新聞の形式にまとめてもらい、優秀な作品に対して表彰をおこなっています。

コンテスト10年の変遷。多彩なエネルギーに関心が

これまでも「かべ新聞コンテスト」については、2017年度・2018年度の2度、エネこれで紹介してきました。

その後もコンテストは継続しており、今回(2024年度)は10回目の節目の開催になります。明確な問題意識があり、そのうえで根拠のあるデータや具体的な調査に基づき、自分の考えや意見を表明している作品が表彰されており、今回もどのような秀逸な作品が登場するのか、期待が高まります。

夏休みの課題として取り組むなど、学校を挙げてコンテストに参加する小学校も増えています。

直近の最優秀賞を一挙公開!

それではここで、直近5年分の最優秀賞(経済産業大臣賞)7作品を紹介しましょう。

2019年度(令和元年度) 最優秀賞「地球温暖化による影響とこれからのエネルギー」

北海道 札幌市立富丘小学校「地球温暖化による影響とこれからのエネルギー」(PDF形式:377KB)

北海道における大幅な漁獲量の減少の原因のひとつが地球温暖化による海水温上昇であることに着目し、漁業の盛んな寿都町での地球温暖化対策について取材をしています。また、2018年9月の胆振東部地震にて停電が起こったことも踏まえ、地球温暖化を防ぐだけでなく自然災害にも強い家について考察しています。

2020年度(令和2年度) 最優秀賞「どさえこ新聞」

北海道 北海道教育大学附属札幌小学校「どさえこ新聞」(PDF形式:427KB)

自然災害に役立つエネルギーとして、非常用電源に活用可能な「電気自動車」について取材し、胆振東部地震での活用事例や、災害時にもコンビニエンスストアが営業継続できるように給電する協定が締結されていることなどを記載しています。そのほか、原発や期待される再生可能エネルギーについても紹介されています。

2021年度(令和3年度) 最優秀賞「地球を救おう〜カーボンニュートラルで〜新聞」

北海道 北海道教育大学附属札幌小学校「地球を救おう~カーボンニュートラルで~新聞」(PDF形式:342KB)

2020年10月に当時の菅内閣総理大臣が「カーボンニュートラル宣言」を表明したことを受け、カーボンニュートラル実現へ向けた5つのステップを考察しています。3人グループで作られたこのかべ新聞は、最後に3人それぞれが考えるエネルギーミックス(発電方法の組み合わせ)も記載されています。

2022年度(令和4年度) 最優秀賞 ① 「しっかり知って正しく話そうエネルギーのこと」

北海道 北海道教育大学附属札幌小学校「しっかり知って正しく話そうエネルギーのこと」(PDF形式:947KB)

値上げラッシュという話題からエネルギー問題をとらえ、地球温暖化への対応もふまえつつ、地域・技術開発・生活などさまざまな視点から行われる取り組みについて追究がなされています。特に、同小学生100名へのアンケートや、CO2削減に取り組む保育園園長や環境モデル都市ニセコ町職員への取材をおこない、多様な現場の声を届けています。

2022年度(令和4年度) 最優秀賞 ② 「エネルギー変革新聞」

東京都 小平市小平第十小学校「エネルギー変革新聞」(PDF形式:973KB)

化石燃料から脱却するにはどうするべきかという強い課題意識から、カーボンニュートラル実現の鍵は水素エネルギーであるとして、3つの関連施設を見学したレポートをまとめています。最後に、自分たちにできることとして「二酸化炭素の排出を減らせる生活の習慣化」を提案しています。

2023年度(令和5年度) 最優秀賞①「環境にやさしいエネユキー新聞」

北海道 札幌市立桑園小学校「環境にやさしいエネユキ―新聞」(PDF形式:510KB)

夏の暑さの実感から地球温暖化への問題意識を持ち、北海道という地域特性をふまえ、雪氷熱と木質バイオマスの2つに焦点を絞ってまとめています。利点・欠点をとらえた上で、従来であれば捨てていたもの、あるいは使っていなかったものが資源として有効活用できる、という考え方を伝えています。

2023年度(令和5年度) 最優秀賞②「温故知新 移り変わるエネルギー」

北海道 札幌市立新川小学校「温故知新 移り変わるエネルギー」(PDF形式:437KB)

自分の住む町の発展に使ったエネルギー資源は何か、という問題意識からスタート。石油だとわかると、石狩油田跡を取材し、また道中に見た建設中の洋上風力発電についても調べた上で、北海道における再生可能エネルギーの利用の現状へと問題意識を広げ、最後にこれからのエネルギー利用を考えています。

2024年度(令和6年度)コンテストに作品を応募しませんか?

2024年度の「わたしたちのくらしとエネルギー かべ新聞コンテスト」は、ただいま募集中です。応募締切は2024年11月7日(木)。エネルギー教育などに詳しい有識者による審査を経て、2025年1月に最優秀賞(2作品程度)、特別賞(6作品程度)などを決定し、2025年3月に表彰式をおこなう予定です。応募方法など詳細は下記からご確認ください。資源エネルギー庁では、皆さんからのたくさんのご応募をお待ちしています!

お問合せ先

長官官房 総務課 調査広報室

※掲載内容は公開日時点のものであり、時間経過などにともなって状況が異なっている場合もございます。あらかじめご了承ください。