スマホを動かす電気ってどこからきているんだろう?

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私たちの生活に欠かせないスマホ。みなさんは毎日、充電して使っていますよね。この電気のおかげでスマホが作動してくれるわけですが、さて、この電気はいったいどこからくるのでしょうか?

電気をつくる「発電所」、どんな種類があるの?

スマホをはじめ、テレビや電子レンジ、掃除機、エアコンなど身の回りには電気で動く製品がたくさんあります。

この電気は「発電所」でつくられています。発電の方法にはいくつかの種類があり、主に次のようなものがあげられます。

リストアイコン 太陽光、水、風など、なくなることがなく繰り返し使える資源(再生可能エネルギー)を利用した太陽光発電、水力発電、風力発電など
リストアイコン 核燃料(ウラン)の核分裂による熱を利用して発電する原子力発電
リストアイコン 化石燃料(天然ガス、石炭、石油)を燃やして発電する火力発電

こうした発電方法を組み合わせることで、私たちのもとに日々、電気が送られてくるのです。

日本ではいま、発電方法の割合が以下のようになっています。天然ガス・石炭・石油を使った火力発電が約72%と、多くの割合を占めていることが分かります。

発電方法の構成(2022年度)
2022年度の日本の発電方法の割合を棒グラフで示しています。火力発電が72%、原子力が6%、再エネが22%です。

発電方法の組み合わせは、地形や自然条件、国内でどんな資源が採れるかなどによっても左右されるため、国によって違います。

主要国における発電方法の構成
アメリカ、カナダ、ドイツ、中国など9カ国の発電方法の構成を棒グラフで比較しています。フランスは原子力、カナダは水力、中国は石炭の割合が多いなど、国によって構成が大きく異なります。

(出典)IEA「Market Report Series - Renewables 2022(各国2021年時点の発電量)」、IEA データベース、総合エネルギー統計(2021年度確報値) 等より資源エネルギー庁作成

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今後、発電方法の組み合わせは変わっていく

日本では、今、火力発電が大きな割合を占めていますが、今後は、その割合を変えていく方向にあります。

なぜなら、エネルギーの安定供給、経済成長、そして「脱炭素」の同時実現をめざしていく必要があるからです。化石燃料を燃やす火力発電は、発電の過程でCO2(二酸化炭素)が多く発生します。CO2は地球温暖化を引き起こす要因のひとつであり、今、世界では地球温暖化対策としてCO2の排出をゼロにする「脱炭素」をめざした取り組みが加速しています。太陽光や風力、水力など自然のエネルギー(再生可能エネルギー)や原子力を活用した発電方法であれば、CO2の発生を抑えることができるため、日本もそうした発電方法を最大限、活用していこうとしています。

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長官官房 総務課 調査広報室

2025/01/08に公開した記事の「今後、発電方法の組み合わせは変わっていく」の章において、正確性の観点から一部表現方法を修正しています。お詫びして訂正いたします。(2025/01/15 16:00)

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