地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰( 地域共生再エネ顕彰 )再生可能エネルギーが地域の未来をつくる!

事例集

《 令和5年度 
再エネ種別:バイオマス 》

再エネ種別:バイオマスアイコン

R6-8

顕彰事業名称

山間未利用材を利用した木質バイオマス発電と中山間地域の活性化

松江バイオマス発電所イメージ
松江バイオマス発電所
環境学習講座出前授業の様子イメージ
環境学習講座出前授業の様子
顕彰事業の概要

当社は、島根県東部を中心とした豊富にある森林資源の有効活用、山林保全事業の採算性向上、循環型林業を希望する自治体の要望等、地域と共に抱える課題を解決するため、主に県内の山林にこれまで放置されていた未利用材(間伐材、枝葉、タンコロ等)を燃料とし、2015年の稼働開始から継続して地域密着型の木質バイオマス発電事業を行っている。
燃料となる木質チップの年間使用量は約80,000tであり、木質チップ調達についてはチップ供給会社と安定供給に関する協定書を締結することによって、未利用材バイオマス比率はトータルで90%以上となっている。
FIT後の事業継続が当社の課題であったが、2050年のカーボンニュートラルに向けた地元自治体の政策が示され、公共施設をはじめ、地域振興、観光振興等の使用電力を順次再エネ電源への切替えが検討されていく方針となった。これにより当社の中山間資源で発電した再エネ電源を将来的に地元自治体等で活用して頂き、中山間地域の活性化と地域の振興に寄与する事業展開をしていく。

地域共生再エネ3要件の取組

使用する燃料を未利用材(間伐材等の林地残材)とすることで伐採から発電所の運転までに関わる地域雇用創出に寄与するとともに、再エネ事業への未来投資として、発電所の施設見学を受け入れている他、環境学習等の出前講座へ講師として積極的に参加している。また、停電を伴う災害時には隣接する島根ナカバヤシ松江工場と連携して電源確保が可能な一時避難所を開設するとともに、地域の防災拠点の公民館、小学校等へのモバイルバッテリーによる電源供給システムを構築し、松江市と災害時応援協定を締結する運びとなった。
FIT後の事業継続については地域の公共施設をはじめ、地域振興、観光振興へ再生可能エネルギー活用を促進していき、電力の地産地消に取り組んでいく。

顕彰事業者からのコメント

この度は当社の取組を再エネ顕彰に採択していただき嬉しく思います。稼働開始から県内産未利用材を活用した木質バイオマス発電により、林業活性化、中山間地域の雇用確保、環境浄化の一助となれるように取り組んで参りました。 事業も現状としましてはまだまだ道半ばではありますが、これからも地域に密着した木質バイオマス発電を継続するとともに、2050年カーボンニュートラルに向けて島根県や松江市と更なる連携を図り、地域への貢献をして参りたいと思います。

お問い合わせ

地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰事務局
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