地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰( 地域共生再エネ顕彰 )再生可能エネルギーが地域の未来をつくる!

事例集

《 令和6年度 
再エネ種別:地熱 》

再エネ種別:地熱アイコン

R6-7

顕彰事業名称

温泉熱を活用したエネルギー循環とエビの陸上養殖による地域共生型事業

代表申請者名:
株式会社元気アップつちゆ
土湯温泉16号源泉バイナリー発電所イメージ
土湯温泉16号源泉バイナリー発電所
土湯温泉町復興再生協議会 住民説明会の様子イメージ
土湯温泉町復興再生協議会 住民説明会の様子
顕彰事業の概要

株式会社元気アップつちゆは、東日本大震災による甚大な被害を契機に、「地域資源を活かした持続可能な未来」を目指して設立された。震災では土湯温泉も多くの宿泊施設が閉鎖に追い込まれ、地域の存続が危ぶまれる中、エネルギー自給と地域経済の再生の必要性が浮き彫りとなった。この課題に対し、地元の土湯温泉観光協会や温泉組合の協力を得て、平成27年に土湯温泉バイナリー地熱発電プロジェクトを立ち上げた。地熱を活用した発電は、年間約300万キロワット時の電力を供給し、地域の再生可能エネルギー普及と経済活性化に貢献している。さらに、発電時の温水を活用し、エビの陸上養殖「つちゆ湯愛エビ」を展開。2020年にはエビ釣り体験カフェ「おららのコミセ」をオープンし、観光客に新たな楽しみを提供している。震災を乗り越え、地域とともに歩む企業として、土湯温泉の復興と持続可能な発展を支えている。

地域共生再エネ3要件の取組

土湯温泉における地熱発電事業を通じ、地域経済や社会の発展として地熱発電所の建設および維持管理において地域内企業への発注を積極的に行い、域内調達比率は約60%を達成している。これにより地域経済の活性化を促進している。また、発電時の温水を活用したエビ養殖事業では新たな雇用を創出し、観光資源としても注目されている。発電収益は、高齢者や学生のバス定期券支援など地域住民の生活向上に還元され、地域全体の福祉向上に寄与している。さらに、環境教育の場として積極的に視察を受け入れ、持続可能な社会づくりの意識醸成に努めている。これらの取り組みを通じ、地域内での経済循環を実現し、持続可能な地域社会を目指している。

顕彰事業者からのコメント

土湯温泉は、豊かな自然環境と温泉資源を未来へ引き継ぐため、地域共生型エネルギー活用の更なる可能性を探求してまいります。温泉熱や地域資源を活かした新たなエネルギー活用法の調査・研究を進め、持続可能で環境に優しい地域モデルの実現に向けて挑戦を続けます。GX(グリーン)、DX(デジタル)、HX(ヒューマニズム)を柱に、多様な価値を生み出しながら、地域と訪れる方々の幸福を創造してまいります。

お問い合わせ

地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰事務局
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〒100-0006 
東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー
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