
事例集
《 令和6年度
再エネ種別:風力 》


中里風力発電所は、2022年4月に運転を開始しており、計画時より住民理解を得、良好な関係を築いている。また、運転開始時に地元自治会と協定書を締結し、必要に応じて意見交換会を実施、継続的に住民の理解や要望をくみ取り、地域との共生に努めている。
中泊町とは「地域再生のための寄附に関する協定」を締結し、売電収入の一部が「宮越家離れ・庭園保存・維持管理事業」、「町総合福祉健康センター建設事業」、「スマート農業」及び「漁業養殖事業」などの地域再生に資する事業へ充てられている。なお、「宮越家離れ・庭園保存・維持管理事業」は、発電所と同じ尾別地区にある大正時代に建設された文化財である「宮越家離れ・庭園」への見学者(有料)受け入れを可能とし、交流人口の拡大が期待できる観光業の活性化へ寄与した。
また、地域の小学生を対象に出前授業を開催し、再生可能エネルギーへの理解向上の機会を提供している。
産業基盤の構築への貢献においては、地域の文化財である「宮越家離れ・庭園」への見学者受け入れによる観光業の活性化の他、中里風力発電所を核にし、町長との懇談会や宮越家見学などを含めた「環境教育」を企画、高校を誘致するなど、「人を呼び込む」働きかけを実施している。
地域レジリエンスの強化では、非常事態発生を想定した対策・訓練(地元消防署と傷病人発生に対する通報・救急対応訓練)の実施や、災害時の発電所サイト内管理通路の通行許可など、自治体と密に対応している。
長期的な事業実行に関しては、地元事業者として「中泊町脱炭素まちづくり推進連携協定」へ参画し、脱炭素社会の実現に向けて自治体とともに活動している。
当社は、「クリーンエネルギーへの転換の加速」をミッションとし、地域の経済的及び社会的発展、さらには環境保全を目指し、再生可能エネルギー発電事業を推進しております。この度は、地域の皆様のご理解・ご協力を賜り、中里風力発電所を地域共生再エネ顕彰に採択いただき、大変光栄です。
今後とも、地域の自然資源である「風」を活用する風力発電事業が、地域経済の発展や産業復興の取り組みへ貢献できるよう、地域の皆様と連携し、チャレンジを進めて参ります。
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