
事例集
《 令和6年度
再エネ種別:太陽 》
R6-4
顕彰事業名称
豊岡中核工業団地における太陽光発電を用いた地域マイクログリッド構築事業
- 代表申請者名:
- 豊岡地域エネルギーサービス合同会社


当社は、カネカグループと伊藤忠商事が出資して設立した合同会社です。カネカの太陽光パネルの生産拠点であるカネカソーラーテックが位置する豊岡中核工業団地全域を対象区域とし、災害等で電力供給が停止した際の対策を目的として、周囲の配電網から切り離して独立した電力の自給自足を行う地域マイクログリッド事業を開始した。災害時には、協賛各社の建物の屋根に設置する太陽光発電設備(2MW)と工業団地内に設置する蓄電池設備(2MW/6MWh)を活用し、市指定緊急避難場所や協賛各社に対して電力供給する。平常時は、太陽光発電のオンサイト PPAの実施と共に、発生した余剰電力も市内に販売し地産地消を実現する。また蓄電池設備を活用し、蓄電した電気を取引する蓄電所事業を行い地域の電力供給の安定化にも貢献する。これら一連の事業を組み合わせることで、事業の経済性を確保しつつ、豊岡市の災害対策、地域電力供給の安定化、脱炭素化の促進(約 1,120t/年の CO2 排出量削減)に貢献する。
協賛企業が力を合わせることにより、個社では脱炭素化が難しい中小企業も参加可能な先進的な工業団地として地域産業基盤構築の一助になった。災害時の長期停電などに際しては、対象区域の高圧配電網を一般送配電事業者の系統から切り離してマイクログリッド化し、市指定緊急避難場所や協賛各社に対して電力供給する。市指定緊急避難場所に対しては72時間以上(その後も日照が続く限り継続可能)の電力供給を行い、空調維持やコンセント電力の市民開放などを実施する。
災害時の地域マイクログリッド事業だけでなく、平常時の太陽光発電事業および蓄電所事業を組み合わせた複合的な電力サービス事業により事業継続性を確保している。
本事業の実現に際し、自治体、一般送配電事業者および協賛企業の皆さまにご支援いただき深く感謝しています。当社は、先進性の高い本事業の実証を通して技術を深め、今後もレジリエンス強化と脱炭素化の同時実現を目指す自治体や企業との連携を進めることで、住みやすい地域づくりへの貢献を広げて参ります。
お問い合わせ
地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰事務局
〒100-0006
東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー
EY新日本有限責任監査法人
E-mail:kensho.saiene@jp.ey.com
TEL:03-3503-1040
受付時間 月~金10:00~17:00
(祝日(振替休日を含む。)及び年末年始を除く。)