地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰( 地域共生再エネ顕彰 )再生可能エネルギーが地域の未来をつくる!

事例集

《 令和5年度 
再エネ種別:バイオマス 》

再エネ種別:バイオマスアイコン

R5-6

顕彰事業名称

地域バイオマス資源を活用したトリジェネバイオガス発電と排熱及びCO2を活用した脱炭素型施設園芸

左:バイオガス発電施設(ビオぐるファクトリーHANDA)イメージ。右:植物工場(バイオファームHANDA)イメージ
左:バイオガス発電施設(ビオぐるファクトリーHANDA)
右:植物工場(バイオファームHANDA)
左:はんだオープンファクトリーイメージ。右:地元高校の環境授業イメージ
左:はんだオープンファクトリー
右:地元高校の環境授業
顕彰事業の概要

施設栽培の熱源・CO2源として通常は化石燃料を使用するが、燃料価格高騰による生産コスト上昇が課題である。そこで、地域バイオマス資源のバイオガス化に着目し、発電時のエネルギー利用によるミニトマト生産を計画した。
半田市では畜産臭気・廃棄物削減・農業担い手不足等の行政課題があり、本事業を中心にその解決を目指して「官民連携」の体制による半田市バイオマス産業都市構想を国へ共同で申請し、平成28年に認定を受けて事業会社の(株)ビオクラシックス半田を設立した。本取組ではバイオガス発電による排熱及び排ガス(CO2)を植物工場(バイオファームHANDA)に供給することで化石燃料ゼロの施設栽培を実施している。
発電の原料調達から施設運営、植物工場などの各プロジェクトを地域企業が中心となって実施することで、雇用創出や産業創出等の成果が地域に還元されるスキームを構築した。さらに、半田・知多地域エネルギー(株)を通じて地域電源化を目指している。

地域共生再エネ3要件の取組

学校給食・食品残さ等のバイオマス原料は、知多地域を中心とした愛知県内、牛糞尿は半田市内に限定して調達している。熱・CO2は併設施設で利用し、市と連携して電力や肥料を地域利用する仕組を構築し、農業6次産業化・産業観光化等による地域ブランド化を目指している。災害時は、事業所の太陽光発電・蓄電池・EV充電設備からの給電によりEV車両を動く電源として避難所等で活用する。また、発電施設が所在する板山地区では、令和4年度に地域マイクログリッド導入プランを策定した。バイオガス発電の卒FIT後は廃棄物処分業を主な収益源として事業性を確保する。植物工場では数十人を新規就農雇用し、商工会議所・観光協会と連携した産業観光化や学校等と連携した環境教育等を実施している。

顕彰事業者からのコメント

弊社と共同申請者が一体となり、官民連携による脱炭素型地域循環の街づくりを目指しています。ビオぐるファクトリーHANDAとバイオファームHANDAで脱炭素型・循環型農業による食品リサイクルループの構築と産業観光化を目指しており、半田・知多地域エネルギー(株)では、再エネ電源による地域電源化と地域レジリエンス強化を目指しています。また、次世代を担う児童・生徒に施設見学による環境教育を通じてシビックプライド醸成に繋げたいと考えています。

お問い合わせ

地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰事務局
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