地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰( 地域共生再エネ顕彰 )再生可能エネルギーが地域の未来をつくる!

事例集

《 令和5年度 
再エネ種別:バイオマス 》

再エネ種別:バイオマスアイコン

R5-5

顕彰事業名称

地域資源(鶏糞)を用いた循環型エコシステム

(循環型エコシステム)イメージ
(循環型エコシステム)
(地域の方を招いての納涼祭の様子)イメージ
(地域の方を招いての納涼祭の様子)
顕彰事業の概要

宮崎県のブロイラー産業は、全国トップクラスで本県の基幹産業に位置しているが、家畜排せつ物の処理は大きな課題であった。
平成11年11月に「家畜排せつ物法」が施行され、家畜排せつ物の適正処理が求められため、本事業を開始した。当社は家畜排せつ物を新たな地域資源と捉え、それを発電所の燃料に使用して地域環境を保全するとともに、地球温暖化防止に資する再生可能エネルギーの創出を行う、地球環境にやさしい取組を行っている。焼却後の焼却灰は、リンとカリウムを含んだ肥料原料として再利用することができ、肥料価格の低減に繋がる等「循環型エコシステム」として機能し、地域共存している。
また、当社では、地元中学生・工業高校生による就業体験、地域の小中高校生・自治公民館等による環境学習のための団体見学や家畜排泄物処理で悩んでいる自治体や事業者による視察を受入れている。

地域共生再エネ3要件の取組

当発電所は、年間132,000tの鶏糞を焼却処理することで宮崎県のブロイラー産業の発展に寄与するとともに、再エネ(年間70,000MWh)の創出及び焼却灰の肥料化で地域の資源循環を図っている。雇用については、出向者体制を見直して地元雇用を8割とした。地域との関係については、行事への参加や当社が主催する納涼祭の開催により交流を図っている。また、地元の小中学校に防犯外灯を設置し、帰宅時の安全を確保している。レジリエンス対策としては、「蓄電池等を活用して避難所に電気を供給する」こととしている。本事業は、鶏糞焼却を第一のミッションとし、今後の日本の食及びエネルギーの安全保障の観点から長期安定稼働が必須と考えているため、ブロイラー産業との関係において、鶏糞焼却を長期間に渡って実施していく。

顕彰事業者からのコメント

畜糞バイオマス発電事業は、地域の雇用を生み、レジリエンス対応ができる等、地域と共生できるエネルギーと考えております。例えば、バイオマスを起点とした6次産業の創出や自営線を用いたレジリエンスの更なる強化、熱供給を利用した農業等、ソーシャルビジネス的に地域循環共生圏が構築できる事業だと考えております。

お問い合わせ

地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰事務局
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