
事例集
《 令和5年度
再エネ種別:風力 》


ウィンドファームつがるは、農山漁村再エネ法を活用して事業開発を進め、自治体等関係者と協議を行い、2020年4月に運転を開始した。地域の資源を生かしてエネルギーを生産する点で再エネと一次産業は親和性が高く、創業時から再エネを起点とした産業振興を目指して発電事業を展開している。つがる市では、一次産業振興に売電収益の一部を基金化して還元し、自治体や地元農家等と連携して各種事業を推進している。各種事業の一つとして、社会問題化していた稲わら・もみ殻の野焼きを抑制するため、つがる市、農家、弘前大学、資材メーカー等と勉強会を組成した。事業を加速させるため、2023年4月に、つがる市、資材メーカー、当社が3者協定を結び、事業に賛同する多様な関係者と連携している。当該連携のもと、未利用もみ殻・稲わらを活用した収益化と脱炭素化を目指し継続して取り組んでいる。また、農地に立つ風車として、農家との共生を目指した安全対策や風車見学等の普及啓発も活発に進めている。
一次産業振興では、稲わら・もみ殻利活用事業の他、つがる市主導で市特産品のメロンのブランド推進を目指した水耕栽培も進めている。様々な事業推進には、地域ニーズの把握と合意形成のための協議、基盤となる政策や計画の構築、実施体制が必要である。当社は、立上げから実施まで伴走するための専門部署を設置し、地域と事業化を進めている。
レジリエンス強化では、「西つがる3市町再生可能エネルギー導入計画」の検討会に地元事業者として参画した。災害時電力供給等での将来的な連携も視野に計画実現に向けた検討をつがる市と継続中である。また、発電事業の持続的な運営のため、保守運営業務の内製化と地元業者の積極活用を進め、電力の安定供給と長期的な地域経済効果の創出に取り組む。
当社は、再生可能エネルギーの普及を通して人々が暮らし続けられる環境と社会づくりを目指し、各地の発電事業に取り組んでおります。この度は、地域の皆様のご理解・ご協力を得ながら、つがる市での一次産業振興や発電所の運営を進めてきた中で、再エネ顕彰に採択頂き光栄に思います。
今後は、エネルギーの地産地消や発電所を起点とした産業構築の実現をより推進できるよう、各地の皆様と連携しながら更なる挑戦を続けて参ります。
お問い合わせ
地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰事務局
〒100-0006
東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー
EY新日本有限責任監査法人
E-mail:kensho.saiene@jp.ey.com
TEL:03-3503-1040
受付時間 月~金10:00~17:00
(祝日(振替休日を含む。)及び年末年始を除く。)