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ショーケース

 

対象範囲


ショーケース。
ただし、以下のものを除く。

①冷蔵又は冷凍の機能を有しないもの

②JIS B 8631-2(2011)の対象となるもの以外のもの

③冷凍機を、ショーケース本体を設置する場所とは別の場所に設置するもの

④冷凍機を内蔵するもののうち、次に掲げるもの

 イ.その内部のものを取り出す扉を有するものであって、冷気自然対流形のもの(上面に透光性の材料を使用したものを除く。)

 ロ.上面が開放されておらず、かつ、側面のうち三面に透光性の材料を使用したもの

 ハ.高さが1,650mmを超えるもの、又は電動機の定格消費電力の合計が300ワットを超えるものであって、冷凍機をショーケース本体の上部に有するもの

 ニ.上面が開放されておらず、かつ、側面のうち少なくとも一面が常時開放されているもののうち、エアカーテン(ショーケースの周囲の温度等によるその内部に及ぼす影響を低減するための空気流をいう。ホにおいて同じ。)を発生させないもの、又は発生させるものであって奥行きの最大の外形寸法が800mm以上のもの

 ホ.上面にエアカーテンを発生させるものであって、その内部の平均温度が15度のもの、冷気自然対流形のもの又は陳列室(その内部のものを保冷状態で陳列するための室をいう。)が二つあるもの

 ヘ.注文者の指図に基づき定められた筐体寸法、送風機、冷凍機若しくはヒーターの能力、断熱性能又は照明性能の仕様に従ってその注文者のために製造されたものであって、年間の出荷台数が10台未満のもの

 

エネルギー消費効率


JIS B 8631-2(2011)付属書JAに規定する方法により測定した年間消費電力量(kWh/年)。

 

区分・目標基準値


目標年度以降の各年度において、エネルギー消費効率を区分ごとに出荷台数により加重平均した値が、各区分の目標基準値(基準エネルギー消費効率※1を区分ごとに出荷台数により加重平均した値)を上回らないようにすること。

※1:算定式により算定し、小数点以下を四捨五入した数値。

区分 基準エネルギー消費効率の算定式
区分名 外気の遮断 形状 温度帯 冷却方式 扉の形態
1A クローズドタイプ 箱型 冷蔵 冷気強制循環形 スイングスライド E=2.24V1+150
1B 四面・五面ガラス式 スイング E=4.16V2+85
1C リーチイン(冷凍機が下置きのもの) E=2.61V3-217
1D スライド E=0.822V3+694
1E 冷凍 スイング E=5.08V3+4274
1F ガラストップ式 冷気自然対流形 スライド E=4.11V2+440
1G 冷気強制循環形 E=19.5V2+1643
2A オープンタイプ 多段形(天井吹出形)(薄形) 冷蔵 中温 冷気強制循環形 E=11.6V4-440
2B 高温 E=8.31V4-3
2C 平形(片面) 低温 E=17.9V2+1577
2D 中温 E=5.03V2+1214
2E 冷凍 低温 E=13.4V2+4321
2F 中温 E=20.7V2+1558
備考
  1. 「薄形」とは、JIS B 8631-1(2011)に規定する最大外形寸法に基づく奥行き(以下「製品奥行き寸法」という。)(単位 ミリメートル)が800ミリメートル未満のものをいう。
  2. 「片面」とは、JIS B 8631-1(2011)に規定する陳列室を一つのみ有するものをいう。
  3. 「スイング」とは、扉の一辺に回転軸を有し、その軸を中心に回動させて開閉する扉の形態 をいう。
  4. 「スライド」とは、レールに沿って扉設置面に対し平行に移動させて開閉する扉の形態をいう。
  5. Eは基準エネルギー消費効率(単位 キロワット時毎年)の数値を表すものとする。
  6. V1、V2、V3、V4は調整冷却内容積(単位 リットル)であって、次の表の左欄に掲げる区分ごとに右欄に掲げる算定式により算出し、小数点以下を四捨五入した数値とする。
    Dは製品奥行き寸法をいう。
    dは天井部の奥行き寸法(以下「天奥行き寸法」という。)(単位 ミリメートル)をいう 。
    VはJIS B8631-2(2011)付属書JBに規定する冷却内容積(単位 リットル)をいう 。
    区分名調整冷却内容積
    1AV1=(550/D)×V
    1BV2=V
    1CV3=(800/D)×V
    1DV3=(800/D)×V
    1EV3=(800/D)×V
    1FV2=V
    1GV2=V
    2AV4=(600/((d+D)/2))×V
    2BV4=(600/((d+D)/2))×V
    2CV2=V
    2DV2=V
    2EV2=V
    2FV2=V

    ただし、上記の算定式により算定した結果、調整冷却内容積が区分ごとに応じて、次の表の右欄に掲げる下限値以下の値となるものにあっては、調整冷却内容積は下限値を用いるものとする。
    区分名調整冷却内容積下限値
    1A172
    1B174
    1C444
    1D857
    1E389
    1F66
    1G374
    2A356
    2B267
    2C90
    2D178
    2E207
    2F163

 

目標年度


2020年度以降の各年度

 

省エネ効果


目標年度において2007年度比約32%の効率改善見込み。

 

表示事項


●品名及び形名

●区分名

●冷却内容積

●製品奥行き寸法

●エネルギー消費効率

●製造事業者等の氏名又は名称

 

表示場所


本体の見やすい箇所。

 

勧告及び命令の対象となる要件


製造又は輸入の事業を行う者に係る、年間の生産量又は輸入量(国内向け出荷に係るものに限る。)が100台以上。