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スイッチング機器

 

対象範囲


スイッチング機器(電気通信信号を送受信する機器であって、電気通信信号を送信するにあたり、当該機器が送信することのできる二以上の経路のうちから、あて先ごとに一に定められた経路に電気通信信号を送信する機能を有するもの(専らインターネットの用に供するものに限る。))。
ただし、以下のものを除く。

①無線通信を行う機能を有するもの(無線付きL2スイッチ)

②イーサネットのフレームを伝送交換しないもの

③インターネットプロトコルのパケットを伝送交換するもの

④電気通信信号を送受信するための接続口のうち二線式の接続方式を用いるものの数が半数以上のもの(半数以上がIEEE802.3規格ではない)

⑤筐体及び電子計算機その他のものに組み込むことができるように設計したもの(シャーシ型等)

⑥電気通信信号を無線で中継する装置を制御するためのもの

⑦主に電力を供給するためのものであってL2スイッチ回路の消費電力の16倍超のPoEの最大供給能力を有するもの

 

エネルギー消費効率


消費電力(W)を最大実効伝送速度(Gb/秒)で除した数値とする。

 

区分・目標基準値


目標年度以降の各年度において、エネルギー消費効率を区分ごとに出荷台数により加重平均した値が、各区分の目標基準値(基準エネルギー消費効率※1を区分ごとに出荷台数により加重平均した値)を上回らないようにすること。

※1:算定式により算定した数値。
区分基準エネルギー消費効率の算定式
管理機能の有無管理機能の種別IPフィルタリング機能の有無区分名
管理機能を有するものSNMP機能を有するものIPフィルタリング機能を有するものAE=(αA+PA) / T
IPフィルタリング機能を有しないものBE=(αB+PB) / T
Web管理その他の管理機能を有するものCE=(αC+PC) / T
管理機能を有しないものDE=(αD+PD) / T
備考
  1. 「管理機能」とは、ネットワークの管理を行う者が、ネットワークを効率よく運用するため、ネットワークを構成する機器、通信状況等の情報を取得するための機能をいう。
  2. Eは基準エネルギー消費効率(単位 ワット/ギガビット毎秒)の数値を表すものとする。
  3. αA、αB、αC及びαDの数値は次の式により算出するものとする。
     αA = 0.578× X1 + 1.88× X2 + 15.9× X3 +βA
     αB = 0.375× X1 + 1.88× X2 +βB
     αC = 0.375× X1 + 1.133× X2 +βC
     αD = 0.272× X1 + 1.133× X2 +βD
    なお、100 メガビット毎秒のポートのみを有する場合又は100メガビット毎秒及び1ギガビット毎秒のポートを有する場合であって、αA、αB、αC 及びαD の数値が3未満の場合にあっては、αA、αB、αC 及びαD の数値は3 とみなす。また、1ギガビット毎秒のポートのみを有する場合であって、αA、αB、αC 及びαD の数値が4.5 未満の場合にあっては、αA、αB、αC 及びαD の数値は4.5 とみなす。
  4. 1 の数値は回線速度が100メガビット毎秒のポートの数(単位 個)、X2 の数値は回線速度が1ギガビット毎秒のポートの数(単位 個)、X3 の数値は回線速度が10ギガビット毎秒のポートの数(単位 個)とする。
  5. βA、βB、βC 及びβD の数値は次の表の区分に応じて、同表に掲げる数値とする。
    区分βAβBβCβD
    100メガビット毎秒のポートのみを有する場合3.976 3.4 3.4 0.824
    1ギガビット毎秒のポートのみを有する場合9.94 -5.07 -2.074 -2.074
    10ギガビット毎秒のポートのみを有する場合0 0 0 0
    100メガビット毎秒のポートを有し、1ギガビット毎秒のポートを1個有する場合2.276 1.7 2.447 1.494
    100メガビット毎秒のポートを有し、1ギガビット毎秒のポートを2個以上有する場合0.576 0 1.494 1.494
    1ギガビット毎秒のポート及び10ギガビット毎秒のポートを有する場合-10.24 0 0 0
  6. PA、PB、PC 及びPD の数値は次の式により算出するものとする。
     PA =(0.0347× Pd /PSA)/(1- 0.0347× Pd /PSA)× αA
     PB =(0.0347× Pd /PSB)/(1- 0.0347× Pd /PSB)× αB
     PC =(0.0347× Pd /PSC)/(1- 0.0347× Pd /PSC)× αC
     PD =(0.0347× Pd /PSD)/(1- 0.0347× Pd /PSD)× αD
  7. PSA、PSB、PSC 及びPSD の数値は次の式により算出するものとする。
     PSA =αA×0.85 +1
     PSB =αB×0.85 +1
     PSC =αC×0.85 +1
     PSD =αD×0.85 +1
  8. Pd はパワーオーバーイーサネットの最大供給電力(単位 ワット)の数値を表すものとし、パワーオーバーイーサネットの機能を有さない場合は0とする。
  9. Tはフレーム長が1518 バイトの時における最大実効伝送速度(単位 ギガビット毎秒)の数値を表すものとする。

 

目標年度


2011年度以降の各年度

 

省エネ効果


目標年度(2011年度)において2006年度比約53.8%の効率改善。

 

表示事項


●品名及び形名

●区分名

●測定時のポートの回線速度及び回線速度ごとのポートの数

●フレーム長が1518バイトの時における最大実効伝送速度

●パワーオーバーイーサネット機能による最大供給電力(パワーオーバーイーサネット機能を有するものに限る。)

●エネルギー消費効率

●製造事業者等の氏名又は名称

 

表示場所


性能表示のあるカタログ及び機器の選定にあたり製造事業者等により提示される資料の見やすい箇所。

 

勧告及び命令の対象となる要件


製造又は輸入の事業を行う者に係る、年間の生産量又は輸入量(国内向け出荷に係るものに限る。)が1,500 台以上。