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変圧器

 

対象範囲


定格一次電圧が600Vを超え、7,000V以下のものであって、かつ、交流の電路を使用する変圧器。
ただし、以下のものを除く。

①絶縁材料としてガスを使用するもの

②H種絶縁材料を使用するもの

③スコット結線変圧器

④3以上の巻線を有するもの

⑤柱上変圧器

⑥単相変圧器であって定格容量が5kVA以下のもの又は500kVAを超えるもの

⑦三相変圧器であって定格容量が10kVA以下のもの又は2,000kVAを超えるもの

⑧樹脂製の絶縁材料を使用する三相変圧器であって、三相交流を単相交流及び三相交流に変成するためのもの

⑨定格二次電圧が100V未満のもの又は600Vを超えるもの

⑩風冷式又は水冷式のもの

 

エネルギー消費効率


JIS C 4304及びJIS C 4306に規定する測定方法により測定した無負荷損(W)及び負荷損(W)から得られる全損失(W)とする。

 

区分・目標基準値


目標年度以降の各年度において、エネルギー消費効率を区分ごとに出荷台数により加重平均した値が、各区分の目標基準値(基準エネルギー消費効率※1を区分ごとに出荷台数により加重平均した値)を上回らないようにすること。

※1:定式により算定した数値。

①目標年度が2014年度以降の各年度(2025年度まで)のもの

区分基準エネルギー消費効率の算定式
区分名変圧器の種別相数定格周波数定格容量仕様
2-1油入変圧器単相50ヘルツ標準仕様(日本産業規格C4304及びC4306に規定する標準仕様状態のこと。)E=11.2S0.732
2-260ヘルツE=11.1S0.725
2-3三相50ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=16.6S0.696
2-4500キロボルトアンペア超E=11.1S0.809
2-560ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=17.3S0.678
2-6500キロボルトアンペア超E=11.7S0.790
2-7モールド変圧器単相50ヘルツE=16.9S0.674
2-860ヘルツE=15.2S0.691
2-9三相50ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=23.9S0.659
2-10500キロボルトアンペア超E=22.7S0.718
2-1160ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=22.3S0.674
2-12500キロボルトアンペア超E=19.4S0.737
2-13油入変圧器単相50ヘルツ準標準仕様(日本産業規格C4304及びC4306に規定する以外の仕様状態のこと。)E=(11.2S0.732)1.10
2-1460ヘルツE=(11.1S0.725)1.10
2-15三相50ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=(16.6S0.696)1.10
2-16500キロボルトアンペア超E=(11.1S0.809)1.10
2-1760ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=(17.3S0.678)1.10
2-18500キロボルトアンペア超E=(11.7S0.790)1.10
2-19モールド変圧器単相50ヘルツE=(16.9S0.674)1.05
2-2060ヘルツE=(15.2S0.691)1.05
2-21三相50ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=(23.9S0.659)1.05
2-22500キロボルトアンペア超E=(22.7S0.718)1.05
2-2360ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=(22.3S0.674)1.05
2-24500キロボルトアンペア超E=(19.4S0.737)1.05
備考
  1. 「油入変圧器」とは、絶縁材料として絶縁油を使用するものをいう。
  2. 「モールド変圧器」とは、樹脂製の絶縁材料を使用するものをいう。
  3. E及びSは、次の数値を表すものとする。
    E:基準エネルギー消費効率(単位 ワット)
    S:定格容量(単位 キロボルトアンペア)

②目標年度が2026年度以降の各年度のもの

区分基準エネルギー消費効率の算定式
区分名変圧器の種別相数定格周波数定格容量仕様
3-1油入変圧器単相50ヘルツ標準仕様(日本産業規格C4304及びC4306に規定する標準仕様状態のこと。)E=9.34S0.737
3-260ヘルツE=8.60S0.744
3-3三相50ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=14.5S0.694
3-4500キロボルトアンペア超E=10.6S0.797
3-560ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=14.4S0.681
3-6500キロボルトアンペア超E=8.00S0.825
3-7モールド変圧器単相50ヘルツE=14.1S0.685
3-860ヘルツE=13.3S0.692
3-9三相50ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=16.9S0.699
3-10500キロボルトアンペア超E=31.2S0.659
3-1160ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=16.2S0.702
3-12500キロボルトアンペア超E=17.4S0.742
3-13油入変圧器単相50ヘルツ準標準仕様(日本産業規格C4304及びC4306に規定する以外の仕様状態のこと。)E=(9.34S0.737)1.10
3-1460ヘルツE=(8.60S0.744)1.10
3-15三相50ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=(14.5S0.694)1.10
3-16500キロボルトアンペア超E=(10.6S0.797)1.10
3-1760ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=(14.4S0.681)1.10
3-18500キロボルトアンペア超E=(8.00S0.825)1.10
3-19モールド変圧器単相50ヘルツE=(14.1S0.685)1.05
3-2060ヘルツE=(13.3S0.692)1.05
3-21三相50ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=(16.9S0.699)1.05
3-22500キロボルトアンペア超E=(31.2S0.659)1.05
3-2360ヘルツ500キロボルトアンペア以下E=(16.2S0.702)1.05
3-24500キロボルトアンペア超E=(17.4S0.742)1.05
備考
  1. 「油入変圧器」とは、絶縁材料として絶縁油を使用するものをいう。
  2. 「モールド変圧器」とは、樹脂製の絶縁材料を使用するものをいう。
  3. E及びSは、次の数値を表すものとする。
    E:基準エネルギー消費効率(単位 ワット)
    S:定格容量(単位 キロボルトアンペア)

 

目標年度


●2014年度以降の各年度(2025年度まで):「区分・目標基準値」の①に示す基準が適用されるもの。

●2026年度以降の各年度:「区分・目標基準値」の②に示す基準が適用されるもの。

 

省エネ効果


●目標年度(2014年度)においては、2009年度比約12.5%の効率改善。

●目標年度(2026年度)においては、2019年度比約11.4%の効率改善見込み。

 

表示事項


●品名及び形名

●区分名

●変圧器の種別

●定格容量

●相数

●定格周波数

●定格一次電圧及び定格二次電圧

●エネルギー消費効率

●基準負荷率

●規格名

●製造事業者等の氏名又は名称

 

表示場所


性能表示のあるカタログ及び機器の選定にあたり製造事業者等により提示される資料の見やすい箇所。

 

勧告及び命令の対象となる要件


製造又は輸入の事業を行う者に係る、年間の生産量又は輸入量(国内向け出荷に係るものに限る。)が100台以上。