無理のない省エネ節約
無理のない省エネ節約

家庭の中でできる、効果的な省エネの方法を具体的に紹介いたします。
冷蔵庫
省エネレッスン
熱いものはさましてから保存しましょう。
麦茶やカレー、シチューなど温かいものをそのまま冷蔵庫に入れていませんか?庫内の温度が上がり、冷やすのに余分なエネルギーが消費されるのでご注意。


庫内の温度設定を適切に。
庫内の温度を控えめに設定すると消費電力が小さくなります。設定が「強」になっていたら「中」や「弱」にしましょう。ただし、食品の傷みには注意してください。
庫内温度の設定方法
冷蔵庫の温度調整は、ドアの外側正面のコントロールパネルや庫内のダイヤルでできます。


冷蔵庫の中を整理しましょう。
ずっと前に食べ残した食品が、冷蔵庫の奥で眠っていませんか?「とりあえず保存」は結局何も食べずに捨てられることが多いようです。
常温で保存できるものを冷蔵庫に入れていませんか?缶詰、びん詰や調味料は、未開封なら冷蔵庫に入れないで!
省エネ行動と省エネ効果
ものを詰め込みすぎない。
詰め込んだ場合と、半分にした場合の比較
年間で電気43.84kWhの省エネ、
原油換算11.05L、
CO2削減量21.4kg
約1,360円の節約
無駄な開閉はしない。
旧JIS開閉試験※の開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合の比較
年間で電気10.40kWhの省エネ、
原油換算2.62L、
CO2削減量5.1kg
約320円の節約
※旧JIS開閉試験:冷蔵庫は12分ごとに25回、冷凍庫は40分ごとに8回で、開放時間はいずれも10秒
開けている時間を短く。
開けている時間が20秒間の場合と、10秒間の場合の比較
年間で電気6.10kWhの省エネ、
原油換算1.54L、
CO2削減量3.0kg
約190円の節約
設定温度は適切に。
設定温度を「強」から「中」にした場合(周囲温度22℃)
年間で電気61.72kWhの省エネ、
原油換算15.55L、
CO2削減量30.1kg
約1,910円の節約
壁から適切な間隔で設置。
上と両側が壁に接している場合と片側が壁に接している場合の比較
年間で電気45.08kWhの省エネ、
原油換算11.36L、
CO2削減量22.0kg
約1,400円の節約
ガス給湯器
省エネレッスン
洗いものは、ため洗いをしましょう。
お湯を出しっぱなしでの洗いものは、エネルギーのムダ。洗う前に食器を水につけておいたり、ヘラやボロ布で汚れを拭き取っておくと、使うお湯の量が少なくてすみます。


お湯を沸かすときは
給湯器はエネルギー効率の高い機器です。お湯を沸かす時は、水からでなく、給湯器のお湯を沸かすようにしましょう。


省エネ行動と省エネ効果
食器を洗うときは低温に設定。
65Lの水道水(水温20℃)を使い、給湯器の設定温度を40℃から38℃に下げ、2回/日手洗いした場合(使用期間:冷房期間を除く253日)
年間でガス8.80m3の省エネ、
原油換算10.21L、
CO2削減量19.7kg
約1,430円の節約
給湯器も省エネタイプに!
●CO2冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)
空気の熱でお湯が沸く
ヒートポンプの仕組みを使い、大気中の熱を取り込んでお湯を沸かす、熱効率の高い省エネルギー機器です。かつ夜間の割安な電気を利用することで、経済性と環境性の両立を図っています。
●家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)
発電と給湯・暖房を行う
ガスや灯油から水素を取り出し、空気中の酸素を反応させて電気をつくります。その時の排熱でお湯をつくって給湯や暖房を行います。ひとつのエネルギーで電気とお湯を同時につくりだし、エネルギー消費量を抑えます。
●潜熱回収型給湯器(エコジョーズ・エコフィール)
従来型に比べ効率が15%アップ
ガスや灯油でお湯をつくるときの排熱ロスを抑えたのが潜熱回収型給湯器。給湯器の熱効率を従来型給湯器の約80%から約95%までアップしました。
電子レンジ
省エネレッスン
料理の下ごしらえや仕上げに。
煮込み料理の野菜はチンしてから鍋へ。煮崩れも少ないようです。中までしっかり火を通したい時は、焦げ目をきれいにつけたあと、電子レンジへ。ガス代の大幅節約になります。


省エネ行動と省エネ効果
野菜の下ごしらえに電子レンジを活用。
●葉菜(ほうれん草、キャベツ)の場合
・ガスコンロ
年間でガス8.32m3
約1,350円
・電子レンジ
年間で電気13.21kWh
約410円
【ガスコンロ】から【電子レンジ】に変えた場合
原油換算6.32L、CO2削減量12.2kg
年間 約940円の節約
●果菜(ブロッコリー、カボチャ)の場合
・ガスコンロ
年間でガス9.10m3
約1,470円
・電子レンジ
年間で電気15.13kWh
約470円
【ガスコンロ】から【電子レンジ】に変えた場合
原油換算6.74L、CO2削減量13.0kg
年間 約1,000円の節約
●根菜(ジャガイモ、里芋)の場合
・ガスコンロ
年間でガス9.48m3
約1,540円
・電子レンジ
年間で電気22.01kWh
約680円
【ガスコンロ】から【電子レンジ】に変えた場合
原油換算5.45L、CO2削減量10.5kg
年間 約860円の節約
100gの食材を、1Lの水(27℃程度)に入れ沸騰させ煮る場合と、
電子レンジで下ごしらえをした場合を比較(食材の量等により異なります)(365日、1日1回使用)
炊飯器
省エネレッスン
必要な時だけ使いましょう。
・長く保温しないようにしましょう。保温時間が長くなると電力の消費量が増え風味も悪化します。
・食べる時間にあわせて炊き上がるようにタイマー予約を上手に使いましょう。
・使わないときは、プラグをコンセントから抜きましょう。


炊飯器で保温する場合と、電子レンジで温め直し。
どちらが省エネ?
ごはんを炊飯器で保温するのは、4時間までが目安です。保温のためのエネルギーより、電子レンジで温め直すエネルギーの方が少なくなります。


電気ポット
省エネレッスン
保温は低めの温度で。
低めの温度で保温して必要な時にその都度再沸騰させましょう。長時間使わないときは、プラグを抜きましょう。
省エネタイプにご注目。
断熱を強化してお湯を冷めにくくすることで、保温時の消費電力量を従来のものより大幅に減らしたものもあります。
省エネ行動と省エネ効果
長時間使用しないときはプラグを抜く。
電気ポットに満タンの水2.2Lを入れ沸騰させ、1.2Lを使用後、6時間保温状態にした場合と、
プラグを抜いて保温しないで再沸騰させて使用した場合の比較
年間で電気107.45kWhの省エネ、
原油換算27.08L、
CO2削減量52.4kg
約3,330円の節約
かしこくお買い物&クッキング
●必要なものだけ
生ごみの1/4は食べ残しや保存していたものです。食材を作るときもごみを焼却するときもエネルギーが使われます。計画を立て、使い切れない量を買わないように心がけましょう。冷蔵庫の在庫メモを作ってみては?


●旬のもの、近くのものを
野菜や果物のハウス栽培は露地栽培に比べて多くのエネルギーが使われています。旬の食材を購入した方が省エネです。また、産地が近いほど、輸送に必要なエネルギーが少なくてすみます。
●ばら売り、量り売りを
容器やレジ袋を作るのにもエネルギーが使われています。ばら売りや量り売りを積極的に利用しましょう。マイバッグも活用したいですね。


●残りものも使い切る努力を
ごみを燃やすときもエネルギーが使われています。食品廃棄はエネルギーの大きなムダ。適量を作って食べ残しを少なくしましょう。前日のカレーでコロッケを作るなど、食材を他のメニューに変身させるのもいいですね。
ガスコンロ
省エネレッスン
鍋の水滴をふき取ってから、コンロに。
底が濡れたままだと、水を蒸発させるのに、余分なエネルギーが必要になります。
平たい底がおすすめ。
鍋ややかんは丸い底のものより、平たい底の方が熱効率が良く、省エネにつながります。
点火のタイミングは?
コンロに点火するのは、鍋ややかんをのせてからにしましょう。


省エネ行動と省エネ効果
炎がなべ底からはみ出さないように調節。
水1L(20℃程度)を沸騰させる時、強火から中火にした場合(1日3回)
年間でガス2.38m3の省エネ、
原油換算2.76L、
CO2削減量5.3kg
約390円の節約
食器洗い乾燥機
省エネレッスン
余熱で乾燥すれば省エネ。
洗浄終了後、扉を開けて余熱だけで乾燥させれば省エネにつながります。
コースを選択。
食器の点数が少ないときは、「少量コース」等を選びましょう。
洗剤の適量を守って。
少なすぎると洗浄力は落ちますが、洗剤を多く入れすぎても洗浄性能はほとんど変わりません。
ちょっとした工夫で洗い上手に。
食器の残菜を丁寧に捨てるなど、あらかじめ前処理をしておくと汚れ落ちがよくなります。


省エネ行動と省エネ効果
使用する時はまとめ洗いを。
●手洗いの場合
年間でガス81.62m3使用
年間で水道47.45m3使用
合計約25,560円
●食器洗い乾燥機の場合
年間で電気525.20kWh使用
年間で水道10.80m3使用
合計約19,090円
【手洗いの場合】 ー 【食器洗い乾燥機の場合】
年間 合計約6,470円の節約
給湯器(40℃)、使用水量65L/回(冷房期間は、給湯器を使用しない)の手洗いの場合と給水接続タイプで標準モードを利用した食器洗い乾燥機の場合の比較 ※手洗い、食器洗い乾燥機ともに2回/日