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ガス温水機器
対象範囲
ガス温水機器。
ただし、以下のものを除く。
①JIS S 2109(2019)又はJIS S 2112(2019)の対象となるもの以外のもの
②業務用のもの
③都市ガス13Aのガスグループに属さないガスを燃料とするもの
④ガス瞬間湯沸器のうち通気方式が自然通気式であつて、給排気方式が開放式以外のもの
⑤ガスふろがまのうち次のいずれかに該当するもの
- 給湯の機能を有しないもの
- 通気方式が自然通気式のもの
- 循環方式が自然循環式のもの
- 屋内に設置する構造のもの
⑥暖房の用のみに供するもの
エネルギー消費効率
①目標年度が2024年度までのもの
〈ガス瞬間湯沸器及びガスふろがま(給湯付のもの以外)〉
●JIS S 2109(2019)に規定する方法により測定した熱効率(%)とする。
〈ガス暖房機器(給湯付のもの以外)〉
●循環温水の往き戻り温水温度差が所定の値になった時の熱効率(%)とする。
〈ガスふろがま(給湯付のもの)〉
●ふろ部熱効率と給湯部熱効率を1対3.3の比率により加重平均した値とする。
〈ガス暖房機器(給湯付のもの)〉
●暖房部熱効率と給湯部熱効率を1対3の比率により加重平均した値とする。
②目標年度が2025年度以降の各年度のもの
〈ガス瞬間湯沸器及びガスふろがま〉
●JIS S 2075(2011)に規定する方法により測定した熱効率(%)とする。
〈ガス暖房機器〉
●暖房部熱効率と給湯部熱効率を1対3の比率により加重平均した値とする。
区分・目標基準値
①目標年度が2024年度までのもの
エネルギー消費効率を区分ごとに出荷台数により加重平均した値が、各区分の目標基準値を下回らないようにすること。
区分 | 〈目標基準値〉 基準エネルギー消費効率 | ||||
---|---|---|---|---|---|
ガス温水機器の種別 | 通気方式 | 循環方式 | 給排気方式 | 区分名 | |
ガス瞬間湯沸器 | 自然通気式 | ― | 開放式 | A | 83.5 |
開放式以外のもの | B | 78.0 | |||
強制通気式 | ― | 屋外式以外のもの | C | 80.0 | |
屋外式 | D | 82.0 | |||
ガスふろがま (給湯付のもの以外) | 自然通気式 | 自然循環式 | 半密閉式又は密閉式 (給排気部が外壁を貫通する位置が半密閉式と同程度の高さのもの) | E | 75.5 |
密閉式 (給排気部が外壁を貫通する位置が半密閉式と同程度の高さのもの以外) | F | 71.0 | |||
屋外式 | G | 76.4 | |||
強制通気式 | 自然循環式 | ― | H | 70.8 | |
強制循環式 | ― | I | 77.0 | ||
ガスふろがま (給湯付のもの) | 自然通気式 | 自然循環式 | 半密閉式又は密閉式 (給排気部が外壁を貫通する位置が半密閉式と同程度の高さのもの) | J | 78.0 |
密閉式 (給排気部が外壁を貫通する位置が半密閉式と同程度の高さのもの以外) | K | 77.0 | |||
屋外式 | L | 78.9 | |||
強制通気式 | 自然循環式 | ― | M | 76.1 | |
強制循環式 | 屋外式以外のもの | N | 78.8 | ||
屋外式 | O | 80.4 | |||
ガス暖房機器 (給湯付のもの以外) | ― | ― | ― | P | 83.4 |
ガス暖房機器 (給湯付のもの) | ― | ― | ― | Q | 83.0 |
②目標年度が2025年度以降の各年度のもの
エネルギー消費効率を区分ごとに出荷台数により加重調和平均した値が、各区分の目標基準値を下回らないようにすること。
区分 | <目標基準値> 基準エネルギー消費効率又はその算定式 |
||
---|---|---|---|
区分名 | 用途 | 通気方式 | |
Ⅰ | ガス瞬間湯沸器 | 自然通気式 | 77.50% |
Ⅱ | 強制通気式 | 84.37%×αⅡi | |
Ⅲ | ガスふろがま | 87.21%×αⅢi | |
Ⅳ | ガス暖房機器 | 90.32% |
構造の種類 | αⅡi | |
---|---|---|
構造名 | 構造 | |
Ⅱ-1 | 壁貫通型 | 0.9998 |
Ⅱ-2 | 壁組込型 | 0.9869 |
Ⅱ-3 | 強制給排気式 | 0.9900 |
Ⅱ-4 | 強制排気式(従来型に限る) | 0.9661 |
Ⅱ-5 | レンジフード一体型(従来型に限る) | 0.8415 |
Ⅱ-6 | その他 | 1.0000 |
構造の種類 | αⅢi | |
---|---|---|
構造名 | 構造 | |
Ⅲ-1 | 壁貫通型 | 0.9839 |
Ⅲ-2 | 壁組込型(従来型に限る) | 0.9576 |
Ⅲ-3 | その他 | 1.0000 |
【判断の基準の特例】
①2025年度目標基準において、目標基準値を下回る区分がある場合、各区分のガス温水機器のエネルギー消費効率を出荷台数により加重調和平均した値が、各区分の目標基準値を出荷台数により加重調和平均した数値(企業別平均熱効率)を下回らない場合は、当該未達成区分の目標基準値を下回らない区分とみなすことができる。
②電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機)を有する製造事業者等は、上記①の企業別熱効率の算定において、ハイブリッド給湯機を加えることができる。
- ηAH=[{Σ j=1365 ρw×Cp×Vw,j×(Tw2-Twl,j)/1000}×100]/{Σ h=1365 (EDHPele,j+EDTANKele,j)×Cprim+Σ h=1365 QDHgas,j}
- この式において、ηAH、ρw、Cp、Vw,j、Tw2、Twl,j、EDHPele,j、EDTANKele,j、Cprim及びQDHgas,jは、それぞれ次の数値を表すものとする。
- ηAH:エネルギー消費効率(単位 パーセント)
- ρw:水の密度(1000 キログラム毎立方メートル)
- Cp:水の定圧比熱(4.186 キロジュール毎キログラムケルビン)
- Vw,j:通日jにおける日積算給湯量(単位 リットル毎日)
- Tw2:給湯温度(40 度)
- Twl,j:通日jにおける給水温度(単位 度)
- EDHPele,j:通日jにおける推定日積算ヒートポンプ消費電力量(単位 キロワットアワー毎日)
- EDTANKele,j:通日jにおける推定日積算貯湯ユニット消費電力量(単位キロワットアワー毎日)
- Cprim:電力の一次エネルギー換算係数(9.76 メガジュール毎キロワットアワー)
- QDHgas,j:通日jにおける推定日積算給湯ガス消費量(単位 メガジュール毎年)
目標年度
〈ガス瞬間湯沸器・ガスふろがま〉
●2006年度以降の各年度(2024年度まで)
●2025年度以降の各年度
〈ガス暖房機器〉
●2008年度以降の各年度(2024年度まで)
●2025年度以降の各年度
省エネ効果
●目標年度(2025年度)において約5.2%の効率改善。
表示事項
●品名及び形名
●区分名
●構造名(区分名がⅡ又はⅢであるものに限る。)
●エネルギー消費効率
●製造事業者等の氏名又は名称
表示場所
●性能表示のあるカタログ及び機器本体の見やすい箇所。
勧告及び命令の対象となる要件
製造又は輸入の事業を行う者に係る、年間の生産量又は輸入量(国内向け出荷に係るものに限る。)が3,000 台以上。