第2節 エネルギーをさらに効率的に利用するためのコージェネレーションの推進
コージェネレーションは、都市ガスや石油等を燃料とした発電の際に発生する排熱を有効活用することによって、高いエネルギー総合効率を実現することを可能とし、一次エネルギーの削減に資するものです。また、需要家が自ら発電し、自ら利用することによる電力需要ピークの緩和や、非常時に系統からのエネルギー供給が途絶えた場合にも一定のエネルギーを確保することが可能となる、といった利点もあります。こうした省エネ性、再エネ拡大に伴う調整力、レジリエンス等の観点から、望ましい高効率コージェネレーションの活用を推進しています。
また、コージェネレーションを活用した優れた省エネの取組や、熱の効率的な活用事例に関する知見を広めるため、省エネ大賞としての表彰や、官民が連携した連絡会議において情報提供する等の広報活動にも取り組んでいます。2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、使用する燃料の脱炭素化が不可欠である中、合成メタン・水素・アンモニア等を燃料に用いる等も視野に入れながら、引き続き、高効率機器・設備の導入支援等を通じ、さらなる普及拡大を目指します。