省エネ再エネ高度化投資促進税制(うち省エネ促進税制)について
対象設備
製造業関連高度省エネルギー増進設備等、鉱業等関連高度省エネルギー増進設備等、上水道業等関連高度省エネルギー増進設備等
設備区分 | 設備・システム名 | 具体的内容 |
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ボイラー | 潜熱回収型ボイラー | 排ガス中の潜熱を回収することにより熱効率を高めたもの。 |
高効率ボイラー | ボイラーの燃焼排熱を空気又は給水予熱に利用し、かつ定格時空気比が1.2以下であって、効率が90%以上(低位発熱量基準)のもの。ただし、貫流ボイラーについては効率が95%以上(低位発熱量基準)のもの。 | |
高効率温水ボイラー又は高効率温水発生機 | 次のいずれかの効率を満たすもの。 ①温水ボイラーについては排ガス温度を250℃以下とする熱交換器を有し、定格時空気比1.2以下であって、効率が88%以上(低位発熱量基準)のもの。 ②温水発生機については効率が95%以上(低位発熱量基準)のもの。 |
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廃熱利用ボイラー | 他プロセスの排ガスの顕熱を利用したもの。 | |
産業用ヒートポンプ | 高効率ヒートポンプ式熱源装置 | ヒートポンプサイクルにより、蒸気、温水、冷水又は熱風を効率的に作る熱源装置。次のいずれかの機器に該当する場合には、当該機器の基準を満たすもの。 ①チリングユニット(冷暖房用の空冷式のチリングユニットについては定格冷房能力及び定格暖房能力をそれぞれの定格消費電力で除して得た数値の平均値が3.0以上のもの。冷暖房用の水冷式のチリングユニットについては定格冷房能力を定格冷房消費電力で除して得た数値が3.3以上のもの。) ②ターボ冷凍機(定格運転時に成績係数(COP)が6程度以上のもの) ③吸収式冷凍機又は吸収式冷温水機(吸収式冷凍機については定格消費熱電効率が1.2以上のもの。吸収式冷温水機については定格冷房能力を定格ガス消費量又は定格石油消費量で除して得た数値が1.1以上のもの。) ④高温水ヒートポンプ(別表に掲げる基準を満たすもの) ⑤循環加温ヒートポンプ(別表に掲げる基準を満たすもの) ⑥熱風ヒートポンプ(別表に掲げる基準を満たすもの) ⑦蒸気発生ヒートポンプ(別表に掲げる基準を満たすもの) |
地中熱利用ヒートポンプシステム | 年間を通じて温度変化の小さい地中熱を、熱交換用のパイプを通じ、又は直接的に熱源の一部として使用するヒートポンプシステム。 | |
コージェネレーション設備 | エンジン式コージェネレーション設備 | ガスエンジン、ディーゼルエンジンを原動機とし、軸動力を発電機・圧縮機等の駆動力として利用するとともに、エンジン冷却水と排ガスから排熱を回収して熱源として利用するものであって、総合効率が82%以上(低位発熱量基準)又は発電効率が41%以上(低位発熱量基準)のもの。特に動力又は電力需要とともに主として温水需要が大きい場合に有効。 |
ガスタービン式コージェネレーション設備 | ガスタービンを原動機とし、軸動力を発電機・圧縮機等の駆動力として利用するとともに、排ガスから排熱を回収して熱源として利用するものであって、総合効率が82%以上(低位発熱量基準)又は発電効率が41%以上(低位発熱量基準)のもの。特に動力又は電力需要とともに主として蒸気需要が大きい場合に有効。また、需要バランスが不規則な場合には、熱と電気の出力バランスを調整できるものが有効。 | |
燃料電池コージェネレーションシステム | 原動機の代わりに燃料電池を使用して電力及び温水又は蒸気を発生させ利用するものであって、総合効率が82%以上(低位発熱量基準)又は発電効率が41%以上(低位発熱量基準)のもの。電力需要とともに温水又は蒸気需要が大きい場合に有効。 | |
モータ | 高効率誘導モータ | ハイグレードの鉄心の採用と巻線の改善や冷却扇の改善により汎用型に比べ損失を低減したもの。特定エネルギー消費機器に該当する場合には、トップランナー基準を満たすもの。ただし、防爆型モータを使用しなければならない場合を除く |
永久磁石同期モータ | ロータの内部に永久磁石を埋め込んだ回転界磁式の同期モータ。インバーター と組み合わせて高効率可変速運転ができる。改正前の手引きは省略していたが、改正に当たり、省エネ増進設備の記載と一致させることにした。 | |
極数変換モータ | モータの極数を切り替えることにより回転数を段階状に切り替えることができるもの。速度変換要求が固定2、3段でよい負荷のある場合に有効。 | |
変圧器 | 高効率変圧器 | 低損失磁性体材料を使用した変圧器及び低損失構造の変圧器。特定エネルギー消費機器に該当する場合には、トップランナー基準を満たすもの。 |
EMS | 総合エネルギー管理システム | IoT・AI等の活用により、主要設備ごと、設備群ごと、ラインごと等のエネルギー管理に必要となる設備の監視機能、操作制御機能、記録機能及び設備管理機能等が必要度に応じて組み込まれたもの。 |
【備考】
※ 令和2年度税制改正において、工業炉は対象外となりました。
別表
種別 | 性能区分 | 基準値の算出条件 | 基準値 (COP) |
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高温水ヒートポンプ | 加熱能力が 100kW未満 |
温水出口温度が65℃かつ熱源水入口温度が15℃ | 2.62 以上 |
温水出口温度が65℃かつ熱源水入口温度が30℃ | 3.35 以上 | ||
温水出口温度が65℃かつ熱源水入口温度が45℃ | 3.49 以上 | ||
加熱能力が 100kW以上 |
温水出口温度が65℃かつ熱源水入口温度が15℃ | 2.70 以上 | |
温水出口温度が65℃かつ熱源水入口温度が30℃ | 3.39 以上 | ||
温水出口温度が65℃かつ熱源水入口温度が45℃ | 4.56 以上 | ||
温水出口温度が90℃かつ熱源水入口温度が15℃ | 2.69 以上 | ||
温水出口温度が90℃かつ熱源水入口温度が30℃ | 3.15 以上 | ||
温水出口温度が90℃かつ熱源水入口温度が45℃ | 3.09 以上 | ||
循環加温ヒートポンプ | - | 次に掲げる条件におけるCOPの平均値 ①温水出口温度が65℃かつ冬期の吸込空気温度が7℃ ②温水出口温度が65℃かつ中間期の吸込空気温度が16℃ ③温水出口温度が65℃かつ夏期の吸込空気温度が25℃ |
2.66 以上 |
熱風ヒートポンプ | 水熱源方式 | 空気入口温度が20℃、熱風供給温度が100℃、熱源水入口温度が30℃かつ熱源水出口温度が25℃ | 3.44 以上 |
空気熱源方式 | 空気入口温度が20℃、熱風供給温度が80℃、外気温度が25℃かつ外気相対湿度が70% | 3.50 以上 | |
蒸気発生ヒートポンプ | - | 蒸気供給温度が120℃かつ熱源水入口温度が65℃ | 3.53 以上 |
蒸気供給温度が150℃かつ熱源水入口温度が90℃ | 3.00 以上 | ||
蒸気供給温度が165℃かつ熱源水入口温度が70℃ | 2.46 以上 |