売電単価が下がることを、日々の生活を見直すきっかけに

  • 相対・自由契約
  • Sさん 40代女性
    パート 埼玉県在住 4人暮らし(夫婦、子ども2人)

売電先を従来の電力会社にすることを決めた理由や、きっかけとなることがあれば教えてください。

固定価格での買取期間満了が近づいたころ、蓄電池の訪問セールスが自宅にたくさん来ました。以前より災害の備えとして蓄電池の導入に興味があったので、商品を紹介してもらうたびに卒FIT後の選択肢として蓄電池への切り替えを検討しました。しかし2007年に太陽光発電の導入を決めた時と今とでは選択肢も多岐にわたり、また大きな初期費用がかかるということもあり…。すでに蓄電池を導入されている方からの情報にも限りがあったり、セールスで紹介してもらう商品をどういった視点で比較すればいいのかわからない、という点から決断できずにいました。

今はまだ、これまで契約してきた電力会社から売電先を変えるだけの判断要素として決定的なものがない、というのが正直なところではあります。変更する手間に見合うメリットを感じられないのであれば、今急いで無理に切り替えるより、今後、わたしの家の電気の使い方にマッチした選択肢が出てきたときにすぐに反応できるようにアンテナを張っている状況です。

どういったところから情報を収集しましたか?

夫が主に調べ、情報を共有していました。ネットで調べたり量販店などで聞いていたのかと思います。

固定価格買取制度による買取期間が満了することはずっと言われていましたし、ある程度、買取価格が下がることも知っていました。私自身は固定での買取期間が終わるタイミングに合わせてこれまでの使い方を変えるつもりもなかったので、選択肢の詳細はそれほど調べてはいなかったです。

実際に売電先を継続してどうでしたか?メリットやデメリットはありましたか?

契約の変更をしていないので手間がなかったことはメリットでした。

電気の使用についても、特定の時間帯の使用がお得なプランを契約していたこともあり、電気代が高い夜間は早く寝るようにしたり、夕飯の支度や洗濯などの家事を電気料金が安い時間帯に行うなど、プランの有効利用を意識して生活していました。
そういう使い方と普段の生活スタイルをマッチさせることができているので、現在契約している電力会社のプランが我が家には合っていると思います。ですので、電気の使い方を考慮しても、これまでと同じ契約先を選ぶという結果になりました。

この先、売電先や太陽光発電に期待していることはありますか?

我が家は変更する手間を考えてそのままでいくことにしましたが、我が家に合う選択肢を見つけられていないため、これから様々なサービスが出てくることを期待しています。今はまだ情報が少なかったり、誰に相談したらいいのか、といった状態ですので安心できるサービスがあるのであれば、この先も検討していきたいと思っています。

今回の売電の単価が変わるということは、個人的にはそんなに大きなことではないと思っています。時代とともにこのような変化はこれからも起こってくるだろうと思いますし、消費税などの増税と同じように考えています。
これからもできるだけ生活の質を落とさず、今までと同じ生活を維持していきたいですが、変化に慌てずに、その都度いらないサービスを削るようにするなど、「日々の生活を見直すきっかけ」と捉えるようにしています。

そもそも太陽光発電を導入したきっかけや、これまでの付き合い方はどういったものでしたか?

自宅は道路に面していて、日当たりがとてもいいので、家を建てた時から太陽光パネルの設置のお話はたくさんいただいていました。

そういったこともあり、新築で家を建てた5年後、思い切ってオール電化の家にリフォームして、太陽光パネルをつけました。そこから子供が小さいうちは基本的にはずっと、電気代よりも売電の方が大きかったと思います。

近所の太陽光パネルを使っているご家庭では、売電のお金を毎月貯めて、それで娘さんたちを呼んで旅行に行くと決めていらっしゃるそうです。目的があれば頑張れますし、そういう使い方もいいな、と思います。

今回、固定価格買取制度による電力の買取期間が満了すると聞いてどう感じましたか?

買取価格が下がることは仕方ないので、例えば外食を一回だけ減らすなど、別のところで調整できればいいという考えで、前向きに捉えています。

制度による電力の買取期間が満了することはずっと言われていて買取価格が下がることもある程度わかっていたので、私自身はそんなに慌てなかったです。これからも太陽光発電は使い続けることができるものですし、無理なく、無駄なく上手に太陽光発電を使い続けていきたいと思います。

蓄電池を使えば日中だけでなく夜間も自家消費で電力を使用できますので、とてもエコで経済的ですよね。これからも価格や性能の異なった商品がたくさん出てくるかと思いますので、ご自身に合った商品をゆっくり探しながら待つというのも一つの手ですね。
まずはFIT制度の買取期間を確認し、いつまでに対応しなければいけないかを確認することが大切な第一歩となります。
皆さんも卒FITを機に、家計の見直しを行われてはいかがでしょう?

「どうする?ソーラー」では全国各地の卒FIT電力を売電できる事業者を紹介しています。
(売電できる事業者)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/retail_electricity_utility.html