変更の手続き自体はとても簡単

- 相対・自由契約
- Yさん 60代男性
教員 神奈川県在住 夫婦2人暮らし

売電先を変更された決め手となったことや、きっかけとなることがあれば教えてください。
蓄電池による自家消費に切り替えるべく補助金の申請も検討しましたが、コストが見合わなかったため、引き続き余剰電力の売電を選択しました。
新しい売電先は、現在契約している電力会社と比べると3円くらい価格差があるので、少しでも高いところに、と思い変更を決めました。
とりあえずは価格の高い売電先に切り替えて、蓄電池の価格動向を注視しつつ、引き続き様子を見ようと思います。
将来的に自家消費への切り替えを見据えているので、電気自動車への乗り換えなども含めて、検討していきたいと考えています。


情報収集はどのようにしましたか?
相応しい選択のためには情報収集がとても大切だと考え、ネットをフル活用して自分に合った卒FIT後の方法を調べました。様々な電力会社のホームページで比較し労力はかかったものの、やはり重要な行動だったと考えています。
電力の売電先の選択については、電力だけでなく他のインフラサービスと掛け合わせたプランを紹介するところもあります。わたしはオール電化の住宅に住んでいるため、ガスを組み合わせたプランなどは当てはまらず、売電だけを受け入れてくれることであったり、従来契約していた電力プランが自身の使用にはちょうど良かったので変更は不要かな、といったように自分にとってベストな選択を、様々な事業者の中から比較・検討するのに、どうしても手間がかかりました。


実際に売電先を変更されて、どうでしたか?
変更の手続き自体は書面でのやり取りだけだったのでとても簡単でした。太陽光パネルの導入時の補助金申請手続きと比べたら特に負担を感じるようなものではなかったです。
これから使用していく中で売電価格の変化を感じていくところではありますが、自分で比較したうえでの選択なので、不安なく利用していくことができそうです。


この先、新しい売電先や、太陽光発電に期待していることはありますか?
今回は新しい売電先に変更しましたが、例えば蓄電池の価格が下がったり、自分のニーズにあったものが出てくれば、自家消費への切り替えを検討したいと思っています。
ただ、人によってニーズは様々だと思います。その時に、それぞれのニーズに合わせた選択肢の確認、検討が必要だと思います。電力事業者も乗り換え後の運用のケアや新たなサービス、よりお得な情報提供などを続けてもらえたらうれしいなと思います。


太陽光発電を導入したきっかけや、これまでの付き合い方はどういったものでしたか?
もともと環境問題、再生可能エネルギーに興味があり、家を新築した時に、いつかは太陽光発電のパネルをつけようと考えていました。当時は日本ではまだ一般家庭からの電力の買取制度が仕組みとしてなかったので、いつか制度が導入されるだろうと待っていました。自分がどれだけ環境問題に関われるか、多少なりとも貢献できるか、ということはやっぱり一つの基準として考えていました。
実際太陽光発電を導入してみて、経済的なメリットと言うよりは、自分の環境意識が高まり、環境問題に対する情報感度が高まったという、意識的な部分が大きいと感じています。


今回、固定価格買取制度による電力の買取期間が満了すると聞いてどう感じましたか?
制度導入当初から利益が多く出るようなものではないとは思っていたものの、契約していた電力会社の電気料金が思ったより上がったので、その分太陽光発電の余剰電力分の売電で支払わずに済みました。
環境に対する意識、関心の高まりから微力ながら環境問題への貢献ができていること、最新の情報や動向に耳を傾けることで自分なりにベストな選択をすることをできていることがメリットだったなと感じています。


情報収集は確実な対応のための第一歩です。ネットのほかにも太陽光パネルを設置した際の事業者や、お住いの地域の量販店などに相談するなど、ご自身に合った方法で情報を集めてみてください。またお住まいの地域によっては自治体から卒FITに関連した補助や地域ごとのサービスを受けられる可能性があります。お住いの地域から情報収集するといいことがあるかもしれませんね。
また、売電先の変更に伴う手続きは、事業者によって対応が異なります。詳しくは変更手続きの際にしっかり相談し、トラブル回避のためにも納得したうえで進めるようにしましょう。
「どうする?ソーラー」では全国各地の卒FIT電力を売電できる事業者を紹介しています。
(売電できる事業者)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/retail_electricity_utility.html