第8章 安定供給と地球温暖化対策に貢献する水素等の新たな二次エネルギー構造への変革
現在の二次エネルギー構造は、電気、熱及びガソリン等石油製品が担い、特に多くのエネルギー源から転換することができる利便性の高い電気がネットワークを通して最終消費者に供給されることが中心的な役割となっています。
一方、電気の供給は送配電網に頼っており、ネットワークにつながっていなかったり、途切れた場合には供給ができなくなるという課題を抱えています。
こうした課題に対応するためには、コージェネレーションの推進や、エネルギーを如何に貯蔵して輸送するのかなど、二次エネルギーの供給方法の多様化を含めて検討していくことが重要となります。
このような観点から、蓄電池や水素などの技術の活用は、二次エネルギー構造の変革を促す可能性を持つものであり、将来の社会を支える二次エネルギー構造の在り方を視野に入れて、直実に取組を進めていく必要があります。