4.環境
地球温暖化対策 ~カーボンニュートラル~
カーボンニュートラルとは何ですか?
「温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」ことです。
- 「温室効果ガス」は、CO₂だけでなく、メタンなど温室効果を持つ全ての気体を指します。
- 「排出を全体としてゼロにする」とは、排出量から吸収量を差し引いた、合計をゼロにすることを目指します(ネットゼロ、実質ゼロと同じ)。
温室効果ガス:CO₂、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、六ふっ化硫黄、三ふっ化窒素の7種類
日本の温室効果ガス排出量(2022年度)
※CO₂以外の温室効果ガスはCO₂換算した数値
出典:GIO「日本の温室効果ガス排出量データ」より作成
カーボンニュートラルを表明した国・地域
- カーボンニュートラル(CN)を宣言している国・地域:146※1
- これらの国のCO₂排出量が世界全体のCO₂排出量※2に占める割合:約7割(2022年実績)
※1 国連に提出されている各国の長期戦略や各国のCN宣言に基づき、CNを宣言している国・地域を経済産業省がカウント(2025年2月13日時点)
※2 IEA (2024), Greenhouse Gas Emissions from Energy 2024 Editionを基にエネルギー起源CO2をカウント
温室効果ガス排出量
日本は温室効果ガスをどのくらい排出していますか?
東日本大震災以降、温室効果ガス排出量は増加しましたが、2022年度は11.4億トンまで減少しました。今後も、削減に向けた努力を続ける必要があります。
日本の温室効果ガス排出量の推移
出典:総合エネルギー統計、日本の温室効果ガス排出量の算定結果(環境省)を基に作成
2050年に向けた更なる脱炭素化の方向性
カーボンニュートラルへの転換イメージ
※数値はエネルギー起源CO₂
DACCS(direct air capture with carbon storage):大気中にすでに存在するCO₂を直接回収して貯留する技術
日本の次期削減目標(NDC)
日本も各国同様、1.5℃目標に整合的で2050年カーボンニュートラルに向けた野心的な目標を掲げています。中長期的な予見可能性を高め、エネルギー安定供給、経済成長、脱炭素の同時実現に向けた取組(GX:グリーントランスフォーメーション)を進めていきます。
NDC:Nationally Determined Contribution
コラム - エネルギー起源温室効果ガスの排出量
近年の世界のエネルギー起源温室効果ガス排出の増加は、新興国の経済成長によるもの(1990年から2022年の間に、非附属書Ⅰ国(途上国)の排出は3倍超)です。世界全体の排出量に占める日本の割合は約3%です。先進国だけでなく、新興国の排出削減なくして世界の削減は進まないと考えられています。
エネルギー起源温室効果ガス排出量の推移
各国のエネルギー起源温室効果ガス排出量(2022年)
(出典) IEA (2025), GHG emissions from fuel combustion
最終更新日:2025年3月28日