再生可能エネルギー 取材レポート
再生可能エネルギー取材レポート 2015年度
第10回 再生可能エネルギー世界展示会
2015.07.29-31
再生可能エネルギーを中心に、エネルギーや環境に関わる先端技術や製品などが一堂に会する「再生可能エネルギー世界展示会」は、今年で10周年。太陽光発電に関する総合イベント「PV Japan2015」と同時開催されました。

「おかげさまで10周年」。この10年で規模も期待も実現性も大きく広がりました。
資源エネルギー庁 出展

資源エネルギー庁のブースでは、固定価格買取制度や5つの再エネ電源の紹介に加え、グリーン電力により製造された製品も紹介。

毎時開催される再生可能エネルギーのミニセミナーには多くの方が集まってくださいました。
平成26年度新エネ大賞の各賞を受賞した導入システムの解説ではみなさん特に熱心に見入っているようでした。

「さてここで問題です」。今回もクイズが出題されました。
さてこの問題の正解がどれだかわかりますか?(答えは最後に)

毎度おなじみのアンケート。この次点では小水力と地熱がリード。
会場風景

会場内の各所でミニセミナーが開催されていて、どこも盛況。燃料電池自動車の解説には満席です。

こちらは地熱発電の技術者教育用映像のダイジェスト。かなり具体的な内容にたくさんの方が見入っていました。

こちらはかなりコンパクトな垂直軸水流発電機。傾斜が少ない水路でも、複数台設置可能だとか。

大規模な展示が並ぶなかに身近な太陽光活用術、ソーラークッキングの展示。
これは太陽の光と段ボールで料理できる器具!?

福島県、佐賀県など、地方自治体のブースに活気があったのが印象的でした。


世界大会なだけあって、もちろん各国からの出展も。ブースの色とデザインにお国柄が発揮されています。
PV Japan2015会場風景

太陽光パネルはより屋根面の効率をあげる工夫と、より薄く屋根一体型へと進化をとげています。

壁面全体を太陽光パネルにするという新展開も?


架台は、簡単な施工で安定感のある支柱のアイデアがさまざまに提案されていました。

北海道で長年使用されきているという農業用コンテナを、新たな発想で活用した、架台と基礎一体型のものも。
今年で10周年を迎えた再生可能エネルギー世界展示会。太陽光発電をトップランナーとして高まりを見せだした再生可能エネルギーは、東日本大震災、買取制度の導入という大きな節目を経験することで、さまざまな形で進化をとげてきました。異業種からの参入も認識も高まることで、風力、小水力、地熱、バイオマスへと、再生可能エネルギー全体が裾野を広げてきました。実際に導入が増えたことで見えてきた問題、それを解決する技術の開発、問題にあらたな発想で取り組む製品など、再生可能エネルギーをとりまく技術や研究はより効率的にと、次の10年に向かって歩みを進めているのを感じました。
クイズの答えは(3)1年分。
地球に到達する太陽光のエネルギーは、1m2当たりで約1kw。1時間で1年分がまかなえるそうです!
関連情報
第10回 再生可能エネルギー世界展示会[外部サイト]
PV Japan2015[外部サイト]