日本中いたる所で利用可能
地中熱とは、浅い地盤中に存在する低温の熱エネルギーです。
大気の温度に対して、地中の温度は地下10~15mの深さになると、年間を通して温度の変化が見られなくなります。そのため、夏場は外気温度よりも地中温度が低く、冬場は外気温度よりも地中温度が高いことから、この温度差を利用して効率的な冷暖房等を行います。
特長
- 空気熱源ヒートポンプ(エアコン)が利用できない外気温-15℃以下の環境でも利用可能
- 放熱用室外機がなく、稼働時騒音が非常に小さい
- 地中熱交換器は密閉式なので、環境汚染の心配がない
- 冷暖房に熱を屋外に放出しないため、ヒートアイランド現象の元になりにくい
課題
設備導入(削井費用等)に係る初期コストが高く設備費用の回収期間が長い。
地中熱利用冷暖房・給湯システム
出典:地中熱利用促進協会HP
事例紹介
ケーススタディ1
鈴廣かまぼこ株式会社 鈴廣かまぼこ惠水工場

- 省エネルギー、再生可能エネルギーの導入をすすめる鈴廣 かまぼこの里において、新たに惠水工場への地中熱利用による空調設備導入。既設のガス焚冷温水発生器からの燃料転換。同工場内事務所(1,500m²)および製品包装作業所(500m²)の空調を賄う。
ケーススタディ2
イケア・ジャパン株式会社 IKEA長久手

- 再生可能エネルギーの推進、導入を積極的に進めるイケアにおいて、国内10店舗目となる長久手店に地中熱利用による空調設備を導入。国内の店舗では福岡、立川に続き3店舗目の地中熱利用導入。
空調利用の再エネ率40%を賄う。
建物は3階建、延床面積60,000m²弱。
ケーススタディ3
大和電機工業株式会社 松本事業所 第7工場

- 松本事業所 第7工場への地中熱利用による空調設備導入。
既設の重油焚温水発生器からの燃料転換。
同工場(1,000m²)の空調を100%賄う。
ケーススタディ4
有限会社ゆの香 奥日光 ゆの森

- 温泉施設 湯元ゆの森への地中熱利用による給湯・空調設備導入。
既設の灯油ボイラーからの燃料転換。
同施設(400m²)の空調を100%賄う。