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再生可能エネルギーとは

 

雪氷熱利用

地域の気象特性を活かす

冬の間に降った雪や、冷たい外気を使って凍らせた氷を保管し、冷熱が必要となる時季に利用するものです。
寒冷地の気象特性を活用するため、利用地域は限定されますが、資源は豊富にあることから注目される取組です。

1.デメリットをメリットへ
寒冷地では従来、除排雪、融雪などで膨大な費用がかかっていた雪を、積極的に利用することでメリットに変えることも可能になっています。
2.商品の付加価値向上
雪氷熱の積極利用により企業イメージアップに加え、商品の付加価値向上に寄与しています。

事例紹介

ケーススタディ1
JAびばい「雪蔵工房」

施設の写真
国内最大となる3,600tの貯雪量を誇る玄米貯蔵施設。全空気式雪冷房により庫内を温度5℃、湿度70%の低温環境とし、常に新米の食味を提供している。運転停止や温度調整も可能で、消費電力は従来に比べ1/2以下となっている。

ケーススタディ2
マンション・ウエストパレス

マンション全景
世界初の雪冷房マンションであり、従来、主に農産物貯蔵に利用されることが多かった雪冷房が、本施設以降、居住空間にも盛んに活用されるようになったことで知られる。システムは、雪を強制的に溶かし、雪解け冷水を循環させて冷房を行う冷水循環式。
平成14年度新エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」

ケーススタディ3
ガラスのピラミッド 雪冷房施設

ガラスのピラミッドの写真
冬季、札幌市モエレ沼公園内に積もった雪、約3,000m³を貯雪庫に貯蔵して、6~9月のガラスのピラミッド館内冷房の冷熱源として利用している。冷熱発生に電力を使用しないことで、年間約30tのCO2削減効果が見込まれている。

ケーススタディ4
プラントファクトリー

工場内部のようす
国内最大級の植物生産工場であるプラントファクトリーでは、北海道ならではの冬の寒さを利用した冷熱システムを導入。地下に設置した2基の製氷プールで、約1,000tの氷を作成し、この氷を使って、夏場、約3,000m²のガラス温室を冷房している。

ケーススタディ5
株式会社データドック新潟・長岡データセンター

株式会社データドック新潟・長岡データセンター
豪雪地帯の長岡市で3,000tの貯雪を行い、サーバールーム空調の一部(再エネ率30%)を賄う。
対象となる建物は新築2階建、延床面積5,000m²。導入される冷却システムは、データセンタ向けのハイブリッドシステムを適用し、電力利用率PUE1.19(設計値)を誇る。

ケーススタディ6
青木酒造株式会社 鶴齢の雪室

青木酒造株式会社 鶴齢の雪室
創業300年をきっかけに、日本酒専用の雪室貯蔵施設を計画。
約400tの雪を貯蔵し雪温熟成庫の冷房に利用。雪冷房システムの導入により温度変化が少なく安定した貯蔵環境が実現でき日本酒の高品質化に寄与。

ケーススタディ7
株式会社ノラワークスジャパン マンゴー栽培施設

株式会社ノラワークスジャパン マンゴー栽培施設
北海道 帯広でのマンゴー栽培にチャレンジ。
マンゴー栽培には、日照条件と温度が重要。
帯広は、日照条件が良く、課題となる温度条件を温室で管理して出荷時期調整を行い商品価値を高める。
3,000tの貯雪による夏季冷房、地中熱を利用した冬期暖房、と季節ごとに再生可能エネルギー源を有効活用し、温室の空調(温度調整)を100%賄う。
対象となる温室は3,000m²。