カーボンリサイクルについて
2050年に向けて化石燃料の利用に伴うCO2の排出を大幅に削減していくためには、あらゆる技術的な選択肢を追求していく必要があります。CO2の分離・回収や利用に係る技術は、将来、有望な選択肢の一つであり、そのイノベーションが重要です。
こうした観点から、CO2を炭素資源(カーボン)と捉え、これを回収し、多様な炭素化合物として再利用(リサイクル)するカーボンリサイクルを推進します。カーボンリサイクルの着実な推進を通じ、大気中に放出されるCO2の削減を図り、気候変動問題の解決に貢献、また新たな資源の安定的な供給源の確保につなげます。
これらを実現するために必要なイノベーションを効果的に推進していくため、2019年2月1日に資源エネルギー庁長官官房にカーボンリサイクル室を設置しました。
カーボンリサイクル技術ロードマップ検討会
今後、技術開発が効果的かつ迅速に進むことを目的にカーボンリサイクル技術のロードマップを策定するため、“カーボンリサイクル技術ロードマップ検討会”を設置し、検討を進め、ロードマップを2019年6月7日に取りまとめました。
また、本ロードマップの策定後、国内外においてカーボンリサイクル技術に係る研究開発・事業化が加速するとともに、米国をはじめとした国々との国際的な連携が進展する等、多岐に亘って大きな進展がありました。2020年12月には「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が策定されるとともに、グリーンイノベーション基金が創設されました。この中で、カーボンリサイクルは、カーボンニュートラル実現に向けたキーテクノロジーとして位置づけられています。これらの動向を反映し、カーボンリサイクルの取組を更に加速すべく、本ロードマップを2021年7月26日に改訂しました。
- カーボンリサイクル技術ロードマップを改訂しました(2021年7月26日)
- 【日本語】カーボンリサイクル技術ロードマップ改訂版
- 【英語】Roadmap for Carbon Recycling Technologies
- カーボンリサイクル技術ロードマップを策定しました(2019年6月7日)
- 【日本語】カーボンリサイクル技術ロードマップ
- 【英語】Roadmap for Carbon Recycling Technologies
カーボンリサイクル技術ロードマップ検討会
※本検討会は、率直かつ自由な意見交換や評価を確保するため、議事は原則として非公開として運用しておりますが、会議開催後、議事要旨を公開しております。
カーボンリサイクル産学官国際会議
経済産業省及び国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「第3回カーボンリサイクル産学官国際会議2021」をオンライン開催しました。
CO2を資源として活用するカーボンリサイクルについて、各国の産学官による講演・パネルディスカッションを通じて、先進的な技術事例や具体的な取組を共有し、今後の方向性を発信しました。
また、国際連携を強化しつつ、オープンイノベーションを加速することを確認しました。
2021年度
日時:2021年10月4日(月曜日)15:30~18:30
場所:オンライン形式
参加人数:約2800名
参加国等:32か国・地域
カーボンリサイクルの社会実装に向けた日本の直近1年間の取組として、「グリーン成長戦略カーボンリサイクル実行計画」の策定や「カーボンリサイクル技術ロードマップ」改訂などの進捗を「プログレスレポート」として取りまとめ、発信しました。国際連携を強化し、社会実装に向けた技術開発・実証の取組を加速していきます。
- プログレスレポート「カーボンリサイクルの社会実装に向けた日本の取組【直近1年間の進捗】」
- 第3回カーボンリサイクル産学官国際会議2021を開催しました
- 第3回カーボンリサイクル産学官国際会議2021 WEBサイト
参考
- 東京ビヨンド・ゼロ・ウィーク
- 第2回カーボンリサイクル産学官国際会議WEBサイト
- 第2回カーボンリサイクル産学官国際会議2020を開催しました
- 第2回水素閣僚会議、第1回カーボンリサイクル産学官国際会議、LNG産消会議2019を開催しました
- カーボンリサイクル3Cイニシアティブを公表しました
カーボンリサイクル技術事例集
カーボンリサイクル技術開発について、産業界及び研究機関等の取組をとりまとめました。
お問合せ先
資源エネルギー庁 長官官房 カーボンリサイクル室
最終更新日:2021年12月17日