令和7年度燃料安定供給対策調査等事業 (航空燃料の安定供給に資する調査等事業)に係る委託先の公募(企画競争)について

2025年3月10日
資源エネルギー庁
燃料供給基盤整備課

公募概要

令和6年春頃から、外国エアラインの新規就航等において、航空燃料の供給ができない事態が全国で発生しました。この原因については、様々な理由がありますが、当該理由の一つとして、空港に燃料を輸送する際に、製油所等からローリーで運搬するケースがあるところ、物流2024年問題による運転手不足やローリー不足により当該輸送に支障が生じたことがあげられます。
現在、短期的な対応はローリーの増車や配送回数の増加で乗り切っているものの、今後、政府として2030年に6000万人の訪日外国人観光客数を目標に掲げている中で、外国エアラインの新規就航等は大幅に増加していく見込みであるとともに、人口減少に伴い配送事業に関する雇用がより困難となっていく可能もあります。特に、北海道エリアについては、冬期の灯油需要と重なることから、他のエリアよりもローリーによる航空燃料の運搬に関する状況はとりわけ厳しい状況となることが予想されています。
こうした背景を踏まえ、特に上記のような特殊事情を抱える北海道エリアにおいて、人手やローリーの量に左右される配送方法ではなく、製油所等から空港までパイプラインを直接接続することで、航空燃料を安定的に供給できる体制を構築することを検討しているところ、本事業では、上記構想の実現可能性等について調査します。

事業内容

本事業は、以下を含む創意工夫を凝らした事業を委託して実施することとします。なお、関係者や専門家の意見を踏まえて逐次事業内容や工程を協議・見直す可能性が生じうる事業であるため、全体工程の進捗管理や、よりよい事業内容とするべく調査・協議の提案、関係者や資源エネルギー庁への情報共有やヒアリング・ディスカッションの場の提供、事前調整などが必要となります。これらの遂行が可能な体制・担当者配置であることが分かる形で企画提案書をご提出ください。

(1)基礎データ収集

設計を実施するために必要な基礎データの収集整理のために、文献調査や空港周辺の現地調査、ヒアリング調査等を実施します。

(2)基礎的概略調査

周辺の自然環境や土地利用及び地形、地質の調査、社会環境や都市計画及び規制等の調査を実施します。

(3)設計条件整理

基本的な設計及び方針の整理を行う。具体的には、需要予測、関連する放棄や基準、条例等の整理、パイプライン輸送に必要な設備構成等の整理を行います。

(4)パイプラインルート検討

複数の候補ルート抽出や候補ルートの評価解析等によりパイプラインルートの検討を行います。

(5)設備基本計画

給油に必要な機械、電気、計装等の概略検討や、発着基地の設備構成及び配置計画等の検討、基本計画の概略図の作成等、必要な給油施設の配置計画に関する検討を行います。

(6)施工基本計画

パイプライン施工計画の概略図を作成します。

(7)概算算出

配管工事費や電気工事費、土木工事費等、工事に係る概算と運転費、維持管理費な等のラインニングコストの算出を行います。

(8)課題と今後の進め方についての整理

今後の検討すべき課題の整理と進め方についての提案を行います。
なお、上記(1)から(8)の具体的な取組については、事業実施期間中に経済産業省と協議の上決定するものとし、事業実施期間終了までに成果物を報告書等に取りまとめることとします。

公募期間

令和7年3月10日(月曜日)~4月8日(火曜日)18時必着

提出先、お問合せ先

〒100-8901 東京都千代田区霞が関一丁目3番1号
資源エネルギー庁 資源・燃料部 燃料供給基盤整備課
担当:児玉
E-MAIL: bzl-info_avfuel@meti.go.jp

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最終更新日:2025年3月10日