2.安定供給
エネルギー自給率の推移
日本は、国内の資源でどのくらいエネルギーを自給できていますか?
2022年度の日本の自給率は12.6%で、他のOECD諸国と比べても低い水準です。
主要国の一次エネルギー自給率比較(2022年)
出典:IEA「World Energy Balances 2023」の2022年推計値、日本のみ資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」の2022年度確報値。※表内の順位はOECD38カ国中の順位
我が国のエネルギー自給率
一次エネルギー:石油、天然ガス、石炭、原子力、太陽光、風力などのエネルギーのもともとの形態
エネルギー自給率:国民生活や経済活動に必要な一次エネルギーのうち、自国内で産出・確保できる比率
日本はどのようなエネルギーを利用していますか?
海外から輸入される石油・石炭・天然ガス(LNG)など化石燃料に大きく依存しています。
日本の一次エネルギー供給構成の推移
出典:資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」の2023年度速報値
※四捨五入の関係で、合計が100%にならない場合がある
※再エネ等(水力除く地熱、風力、太陽光など)は未活用エネルギーを含む
資源確保の状況
日本はどのような国から化石燃料を輸入していますか?
原油は中東地域に90%以上依存しています。
LNGや石炭は、中東地域依存度は低いものの、アジアなど、海外からの輸入に頼っています。
日本の化石燃料輸入先(2023年)
出典:財務省貿易統計(海外依存度は総合エネルギー統計より、年度ベース)
化石燃料資源の安定確保に向けた取組:原油では、原油調達先である中東諸国との関係強化を進める。LNGでは、調達先の多角化、更なる権益獲得に向けた取組、メタンハイドレート等の国内資源開発の促進のほか、LNG長期契約の確保を促進するための措置の検討を行う。また、経済安全保障推進法に基づき天然ガスを特定重要物資に指定し、戦略的な余剰LNGの確保・運用を行うとともに、有事の際には、LNGの事業者間融通の枠組みにより対応。
鉱物資源にはどのようなものがありますか?
たとえば、電気自動車に使われているリチウムイオン電池には、リチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルが使用されています。日本はほぼ100%の鉱物資源を輸入に頼っています。(以下の3種の鉱物は、日本の輸入依存度100%)
主要レアメタルの年間輸入量
出典:財務省貿易統計 リチウム:炭酸リチウム、水酸化リチウムの合計 コバルト:マット・塊、酸化物・水酸化物の合計 ニッケル:地金、フェロニッケルの合計
鉱物資源の安定供給の確保に向けた取組:JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)が、JOGMEC法に基づき、リスクマネー支援業務の一環として、国内における精錬事業(中流)への出資・債務保証業務を実施。また、経済安全保障推進法に基づき、重要鉱物を特定重要物資に指定し、支援を実施。さらに、国産海洋鉱物資源の開発に取り組む。
最終更新日:2025年3月28日