高レベル放射性廃棄物

概要

わが国では、原子力発電所で使用した燃料を再処理して有効に活用することにしており、この処理によってウランやプルトニウムを回収した後には、高レベル放射性廃棄物が残ります。高レベル放射性廃棄物の処分は、原子力を利用した我々の世代が取り組まなければならない課題です。

高レベル放射性廃棄物とは

使用済燃料からウラン・プルトニウムを分離・回収した後には、液状の廃棄物が生じます。この廃棄物は、放射能レベルが高いことから「高レベル放射性廃棄物」と呼ばれ、日本ではガラスと混ぜて固化処理しています(それ以外の放射性廃棄物は、「低レベル放射性廃棄物」と呼ばれます)。
また、再処理せずに使用済燃料をそのまま処分する(ワンス・スルー)国では、使用済燃料そのものが「高レベル放射性廃棄物」となります。

ガラス固化体 高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)1本当たりの放射性レベルの推移
ガラス固化体の図

液体状の高レベル放射性廃棄物をホウケイ酸ガラスと混合し、溶融したものを、ステンレス容器(キャニスタ)に注入して固化したもの。

  • 総重量:約500kg
  • 寸法:外径/約40cm 高さ/約1.3m
グラフ解説:初期の放射性レベルは非常に高いが、短期間に急激に減少。その後一定のレベルで減少しながら長期間推移。

ベクレルとは放射性の強さを表す単位のことであり、1テラ・ベクレルは1兆ベクレルです。

高レベル放射性廃棄物の発生

我が国においては、平成26年4月末時点で、約17,000トンの使用済燃料を保管しています。これは、既に再処理された分も合わせるとガラス固化体で約25,000本相当の高レベル放射性廃棄物となります。
なお、出力100万キロワットの原子力発電所を1年間運転した場合に相当するガラス固化体の本数は約30本となります。

高レベル放射性廃棄物はすでに発生しているものであり、その処分については今後の原子力政策の如何を問わず、原子力を利用した我々の世代が考えていかなければなりません。

高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)の貯蔵・管理

ガラス固化体に成形した高レベル放射性廃棄物は、冷却のために一定期間貯蔵し、その後搬出、地下300m以深の地層に処分することとしています。 現在、既にあるガラス固化体は、青森県六ヶ所村の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターで、冷却のため一時貯蔵されています。

日本原燃(株)高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター(青森県六ヶ所村)写真
日本原燃(株)より提供


出典:「原子力・エネルギー」図面集2004-2005 8-9

「放射性廃棄物について」TOPに戻る