令和4年度の揮発油等の品質の確保等に関する法律に基づく立入検査の実施状況等をとりまとめました

令和5年10月13日
資源・燃料部
燃料供給基盤課
燃料流通政策室

 資源エネルギー庁では揮発油等の品質の確保等に関する法律(以下「品確法」という。)に基づき試買検査を行っています。令和4年度は品確法が定める規格に適合しない揮発油等の事例(以下「不適合事例」といいます。)が223件ありました。
 不適合事例については、資源エネルギー庁及び各地方経済産業局が揮発油等を販売する給油所に対して立入検査等を実施し、適正な品質の揮発油等の販売に関する指導を行っており、令和4年度は111件の立入検査を行いました。
 また、揮発油販売業者における一層の品質管理の徹底のため、参考として、以下のコンタミ等の事例等を紹介します。荷卸し時の不適切な作業などが主な原因となっております。

(事例1)軽油地下タンクへの灯油の混入

発生の原因

  • 荷卸し時のタンクローリー乗務員の誤操作

発生後の主な対応

  • 当該油種販売停止
  • 販売先の特定
  • 原因究明及び再発防止策策定
  • タンク内在庫の処分及びタンク洗浄
  • 運送会社、SSにて再発防止教育
 他にも荷卸し時に不適切な作業を行ったことで、混入事故が起きています。SS担当者、ローリー乗務員の双方が立ち会うのはもちろんのこと、不適切次案発生の際は、相互情報共有の徹底が重要です。

(事例2)灯油引火点の不適合

発生の原因

  • 不適切な荷卸し作業により揮発油が灯油に混入

発生後の主な対応

  • 販売停止、地元消防への連絡
  • 店頭告知、発生原因の分析
  • 再発防止策の策定
 灯油の引火点不適合は、予期せぬ発火事故につながりかねないたね、荷卸し時はもとより、残油をタンクに戻す際の油種の確認が重要です。

(事例3)軽油への水分混入

発生の原因

  • まとまった降雨によりローリー内部に浸水。当該ローリーにて油槽所からSSタンクに軽油を荷卸ししたため、SSタンクへも水分が混入。

発生後の主な対応

  • 販売停止、地元消防への連絡、関係機関と連携しての対応
  • 不具合のあった車両から軽油を回収
  • 再発防止策として雨水混入を避けるため、ローリーの保管場所を改善するとともに、全タンクの定期的な検水の実施を徹底
 降雨時には特に水の混入に注意が必要です。

お問合せ先

資源・燃料部 燃料流通政策室長 日置
担当者:田中、山下
電話:03-3501-1511(内線)4661

最終更新日:2023年10月13日