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ワークシート6 天然ガスの道のりを旅してみよう

天然ガスの道のりを旅してみよう

ストーリー2 わたしたちのくらしと電気

学習のねらい
  • 天然ガスが家庭に届けられるまでさまざまな設備と過程を経て供給されていることを理解する。
指導上のポイント
  • 天然ガスは低温で液化する。
  • ガスホルダーやガバナーなど、ガスを効率的に供給するための設備、ガス管の敷設が必要である。
  • 需要の約3割は家庭である。

ワークの解答

①-ウ.タンカー、②-キ.液体、③-ア.ちょぞう、④-エ.ガス管、⑤-オ.圧力

※家庭用ガスには都市ガスとLPガス(プロパンガス)の2 種類があります。地域の利用状況などによって適切な方をご活用ください。

LNGとは

LNGとは、採掘した天然ガスをマイナス162℃まで冷却し液体にした液化天然ガスのことをいう。LNGは20世紀以降の技術向上により急速に普及し、現在は都市ガスの主な原料となっている。液化によって体積が600分の1になり、大量の貯蔵・輸送が可能である。

日本では年間8,687万トンのLNGを輸入している(2012年度)。そのうち約3分の1が都市ガス用である。日本に到着したLNGは液状のままで一次基地に保管され、需要に応じて気化しパイプラインを通じて消費先に送られる。LNG一次基地は全国に33か所※ある。

※総合資源エネルギー調査会基本政策分科会第1回ガスシステム改革小委員会(平成25年11月12日)資料に新規稼働基地を追加、2015年2月現在

都市ガスが各家庭や工場に供給されるまでの流れ

都市ガスは、主にLNG(液化天然ガス)を原料として工場で製造され、地下に埋設されたガス導管で各家庭やビル、工場、商業施設などに供給される。

海外からの輸送

採掘地でマイナス160℃前後まで冷却液化し、液化天然ガス(LNG=Liquefied Natural Gas)として輸送されている。主な輸入先である東南アジア方面からは、LNGタンカーで片道約1週間。LNGは液体のまま貯蔵し、出荷の際、海水で温めて気体に戻す。LNGと海水には170~190℃近い温度差があること、海水は容易に手に入れることができることからこの方法が一般的である。

製造

都市ガスは、LNG(液化天然ガス)のほか、LPガス、石炭ガスなどを混ぜて熱量(カロリー)を調節し製造される。

圧送

ガスの組成やカロリーが調整され、輸送効率を高めるために、圧力を加えてガスホルダーに送られる。

貯蔵

ガスホルダーでは時間帯によって変化するガスの需要に対応するために、大量貯蔵と供給量の調整が行われる。

整圧

高い圧力で送られてきたガスは、ガバナーで定められた圧力に調整される。

輸送

橋や海底に敷設された一部を除いて、道路下に埋設されたガス導管で、ガスが安全に効率よく輸送される。

参考:
世界のガス貿易の多くはパイプラインによる貿易であり、LNG貿易は約30%(2013年)に過ぎないが、LNGでは日本が世界最大の消費国となっている。これは日本は国内に大規模な天然ガス田が存在せず、パイプラインによるガスの輸入も実現していないため、天然ガスの供給のほとんどをLNGに依存せざるを得ないという事情によるものである。