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ワークシート5 LPガスの道のりを旅してみよう

LPガスの道のりを旅してみよう

ストーリー2 わたしたちのくらしと電気

学習のねらい
  • LPガスが家庭に届けられるまでさまざまな設備と過程を経て供給されていることを理解する。
指導上のポイント
  • LPガスは低温、または高圧で液化する。
  • LPガスは容器(ガスボンベ)に詰めて供給されるので日本全国どこでも使える。
  • 需要の約4割は家庭(業務用含む)である。

ワークの解答

①-ウ.外航タンカー、②-キ.輸入、③-ア.充てん所 、④-イ.自動車

※家庭用ガスには都市ガスとLPガス(プロパンガス)の2 種類があります。地域の利用状況などによって適切な方をご活用ください。

LPガスとは

LPガスとは、原油採掘時の随伴ガスや天然ガスからの分離ガスを回収・液体にした液化石油ガスのことをいう。常温で圧力をかけても容易に液化する性質があり、国内では石油精製時の副成ガスとしても生産されている。LPガスはプロパンガスとブタンガスの2つのガスのことをいう。家庭用に使用されるLPガスは主成分がプロパンであることからプロパンガスともよばれている。

LPガスが各家庭や工場に供給されるまでの流れ

輸入

日本国内で使用されているLPガスの約4分の3は、海外から輸入されている。海外から輸入される場合は低温(プロパンガスの場合はマイナス42℃以下、ブタンの場合はマイナス0.5℃以下)の液体で運搬されている。この際、圧力は大気と同程度なので、タンカーの壁を厚く補強する必要の無い分造船費用が安くなり、また軽量化により運搬コストも抑えることができる。輸入基地の専用タンクに貯蔵されたLPガスは、海水等で温め、常温で高圧の液体で出荷される。

生産

日本国内で使用されるLPガスの約5分の1は製油所で製造されている。このLPガスは初めから圧力をかけて液化し、生産基地にあるガスタンクに貯蔵される。

輸送

輸入基地や生産基地で貯蔵されたLPガスは、国内用タンカーで全国各地の二次基地へ送られる。ここからさらに各地のLPガス充てん所にタンクローリ車で運ばれた後、小分け用の容器(ガスボンベ)に充てんされる。家庭用LPガスは充てん所からLPガス販売店を経て各家庭に供給される。また、大口需要家に対しては、内航船やタンクローリ車で一次、または二次基地から直接LPガスを供給する場合が多い。

LPガスの備蓄

LPガスの輸入先は中東地域が76%(2013年度)を占めている。日本では輸入先の多角化を図ると同時に備蓄体制を整備することによって安定的な供給の確保をめざしている。全国に5か所ある国家備蓄基地のうち3か所は既に稼働中で、残りの2か所は2013年3月に完成し、今後数年をかけてLPガスを貯蔵していく予定となっている。

※備蓄量については31ページ参照

国家備蓄基地