かがやけ!みんなのエネルギー

はじめに 3, くらしくらべ

学習のねらい
  • 昔(昭和初期~戦後)のくらしと現代を比べ、エネルギーの使い方の違いに気づく。
  • 昔のくらしと比べ、今のくらしが便利で快適であることに気づく。
  • また、そのために多くのエネルギーが使われていることを考える。
指導上のポイント
  • 今、私たちのくらしの中で当たり前のように使っているものやサービスも祖父母、あるいは父母の子供時代には無かったものも多い。
  • 電気やガスなどのエネルギーを使えなかったころの家事は重労働だった。
  • 電気やガスなどのエネルギーが私たちのくらしを便利で快適にしている。
関連する単元
  • 3年社会科古い道具と昔のくらし
  • 4年社会科住みよいくらしをつくる(電気やガスの確保)
  • 6年  理科 発電と電気の利用
関連ワークシート
  • ① むかしと今、くらしくらべ

電気の歴史

日本で初めて電灯(アーク灯)が灯されたのは1882年、東京・銀座である。その後、電灯は東京を中心に普及した。次いでエレベーターや電車など、電気は動力用として利用されていた。東京市内(当時)に電灯がほぼ普及したのは1912年のことである。日本全国に電気が普及したのは戦後である。戦後の1950年ころまで、一般家庭に普及していた電気器具は照明とラジオ、扇風機、アイロンくらいであった。電気製品が普及し始めたのは高度経済成長期に入ってからである。

ガスの歴史

1872年、横浜で日本初のガス事業がはじまり、ガス灯が点灯される。当初、ガスは明かりとして利用され始めたが、電灯の登場により、姿を消していった。その代わり、ガスは熱源として利用されるようになった。1904年に日本初のガス器具であるガスかまどが発売されたが、当時はガスの供給地域が狭く、ガス機器が広く普及するようになったのは戦後になってからである。

昭和の社会とくらし

調理はコンロではなく、かまどで炭や薪を燃やしていた。水道も無かったので井戸から汲んできた水を貯めておく大きな水瓶や手桶などを使用していた。冷蔵庫の代わりに水で冷やしていた。

炊事

  • 昔:かまどで料理をしていた。まきや炭で火をおこし、料理中は火を吹いて調節していた。
  • 今:スイッチひとつで火がつき、火力の調節も簡単にできるコンロとなった。

冷蔵庫

  • 昔:昭和初期の冷蔵箱は中に氷を入れ、食品を冷やした。
  • 今:さまざまな機能がついた冷凍冷蔵庫が主流となっている。

洗濯

  • 昔:たらいの中で洗濯物を洗濯板でこすり洗いし、水気も手でしぼる重労働だった。
  • 今:洗たく・すすぎ・脱水・乾燥まで全部自動でできるようになった。

冷暖房

  • 昔:夏は風通しのよい場所で涼んだり、うちわなどで暑気を払った。冬は火ばちで炭を燃やし暖を取った。
  • 今:扇風機やエアコン、ファンヒーター、床暖房などさまざまな冷暖房機器がある。

風呂焚き

  • 昔:お風呂のある家庭は少なく、銭湯に通っていた。 家にある風呂も、薪でお湯を沸かしていた。
  • 今:ガスや電気給湯器でお湯を沸かし、スイッチひとつでお湯が溜まる。

遊び

  • 昔:山や川で遊んだり、手作りのおもちゃで遊んだ。
  • 今:公園で遊んだり、家の中でゲームをしたりする。

児童たちにとって、テレビ、洗濯機、冷蔵庫などの電気製品がない生活は現在のくらしから想像しづらいが、児童用6~7ページの1950年代の三種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)1960年代の新・三種の神器(3C=カラーテレビ、クーラー、自動車)の登場した時期を確認させたい。また、家族への聞き取りなどによる昔の生活との比較により実感させたい。

家庭におけるエネルギー利用の変化
家庭におけるエネルギー利用の変化