かがやけ!みんなのエネルギー

はじめに

エネルギー環境教育は、社会的課題への対応という面のみならず、教育的課題への対応という面からも、その意義が高まっています。

社会的課題への対応というのは、持続可能な社会の実現に向けて、エネルギー・環境問題を解決するため適切に判断し行動できる資質や能力を養っておかなければならないということです。化石エネルギーの資源制約や地球温暖化の問題、自給率6%という中でのエネルギーの安定的確保の課題など、こうした問題や課題を解決していかなければ、私たちの社会を維持していくことは出来ないのです。

教育的課題への対応というのは、学校教育が最も重視して育成しようとしている学力、すなわち「キー・コンピテンシー」や「21世紀型能力」といったような資質・能力とエネルギー環境教育が育成しようとする資質・能力が、まさに重なっているということです。

こうした意義をもつエネルギー環境教育の推進に、本教材が大きく役立つものと確信しています。

編集委員長 山下 宏文
(京都教育大学教育学部教授)

本書の作成にあたって重点をおいたこと

本書の作成にあたっての基本的な考え方は以下のとおりです。

  • 児童が、エネルギーやエネルギー・環境問題に関する関心を高め、正確な知識を習得し、それを基に理解を深める環境をつくることが重要
  • エネルギーを大切にする心や、それを実生活で実行する実践的な力を培うことが重要

こうした基本的認識に基づき、以下の項目を編集方針としました。


  • 学習指導要領、教科書等を踏まえた基本構成とする。
  • エネルギーやエネルギー・環境問題について、最新で使いやすいデータを提供し、総合的な理解が得られるように配慮する。
  • 日常生活や産業活動を支えるエネルギーの恩恵により生活の豊かさを得たものの、その代償も大きいこと(光と影)について理解を深める。
  • エネルギーやエネルギー・環境問題に対する児童の当事者意識の醸成と、問題解決に向けた取り組みを喚起する。

特に小学校におけるエネルギー環境教育では、身近な生活を振り返り、省エネルギー、省資源に結びつく諸活動に参加するとともに、必要に応じてその意味や意義を問い、エネルギー・環境問題や省エネルギー、省資源に対する関心を高め、基礎的な知識や思考力と実践力を身につけることが重要です。