かがやけ!みんなのエネルギー

ストーリー5 8, 持続可能な社会をめざして

学習のねらい
  • 人類の将来にわたる発展と自然との調和を図るために、持続可能な開発を進めることの重要性について考える。
  • 限りあるエネルギー資源を有効に使うために、日本がさまざまな取り組みを行っていることを理解する。
指導上のポイント
  • 日本ではひとつのエネルギーに偏ることなくエネルギー源の多様化に取り組んでいる。
  • 電気を安定して送るために、いろいろな発電方式を組み合わせて量を調節している。
関連する単元
  • 5年家庭科環境に配慮した生活の工夫
  • 6年社会科私たちのくらしと政治
  • 6年  理科 私たちのくらしと環境

エネルギー基本計画

エネルギー基本計画は、エネルギー政策の基本的な方向性を示すために、エネルギー政策基本法に基づき政府が策定しているものである。

2014年4月に閣議決定された「エネルギー基本計画」は、2011年の東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所の事故やエネルギーをめぐる国内外の環境の大きな変化を踏まえ、新たなエネルギー政策の方向性を示している。

基本計画の目標

  • 各エネルギー源の強みが活き、弱みが補完される、強靭で、現実的かつ多層的な供給構造の実現。
  • 制度改革を通じ、多様な主体が参加し、多様な選択肢が用意される、より柔軟かつ効率的なエネルギー需給構造の創出。
  • 海外の情勢変化の影響を最小化するための国産エネルギー等の開発・導入の促進による自給率の改善。

エネルギー政策の基本的視点(3E+S)

電気はくらしや産業活動を支えるインフラである。安定した価格で安定的にエネルギーを供給できなくなれば、生活や経済は大きな影響を受ける。

しかしながら、日本のエネルギー需給構造は脆弱性を抱えており、特に、震災後に直面している課題を克服していくためには、エネルギー需給構造の改革を大胆に進めていくことが不可避となっている。

「安全確保(Safety)」を大前提として、「エネルギーの安定供給(Energy Security)」、「経済性(Economy)」、「環境保全(Environmental Conservation)」を同時に達成する「3E+S」の観点から電源のエネルギー・ミックスを検討していくことが重要である。

3E+S

電源構成についての考え方

  • あらゆる面(安定供給、コスト、環境負荷、安全性)で優れたエネルギー源はない。
  • 電源構成については、エネルギー源ごとの特性を踏まえ、現実的かつバランスの取れた需給構造を構築する。
  • そのためのベストミックスの目標を出来る限り早く決定する。
各エネルギー源の位置づけ
1 .再生可能エネルギー

温室効果ガス排出のない有望かつ多様な国産エネルギー源。3年間導入を最大限加速。その後も積極的に推進。地熱・一般水力は、ベースロード電源。

太陽光・風力は、発電出力が安定しないことから、天然ガス、石油などの調整電源との組み合わせが必要。

2 .原子力

優れた安定供給性と効率性を有しており、運転コストが低廉で変動も少なく、運転時には温室効果ガスの排出もないことから、安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源。

3 .石炭

安定性・経済性に優れた重要なベースロード電源として再評価されており、高効率火力発電の有効利用等により、環境負荷を低減しつつ活用していくエネルギー源。

4 .天然ガス

ミドル電源の中心的役割を担う、今後役割を拡 大していく重要なエネルギー源。

5 .石油

運輸・民生部門を支える資源・原料として重要な役割を果たす一方、ピーク電源としても一定の機能を担う、今後とも活用していく重要なエネルギー源。

Actions for Cool Earth

2013年11月、安倍総理大臣が表明した、美しい星に向けた行動「Actions for Cool Earth:ACE(エース)」への取り組み。イノベーション、アプリケーション、パートナーシップの三本柱におけるアクションをもって「技術で世界に貢献していく、攻めの地球温暖化外交」の実行を表明している。