かがやけ!みんなのエネルギー

ストーリー4 5, 地球温暖化をふせごう!

学習のねらい
  • 地球温暖化をはじめとした環境問題は世界全体の課題であり、国際的な取り組みが必要であることを理解し、先進国である日本の役割について考える。
  • 家庭や地域で自らができること(省エネなど)を進んで行動に移す習慣を身につける。
指導上のポイント
  • 地球温暖化は世界規模の問題であり、世界的な取り組みが必要である。
  • 世界では解決に向けた取り組みが行われているが、まだ課題もあり一層の取り組みが必要である。
  • 日本も温室効果ガスの削減義務を負っている。
  • 日本では国や企業、国民が一体となった取り組みをスタートしている。
  • 私たち一人ひとりも取り組まなければならない当事者である。
関連する単元
  • 5年家庭科環境に配慮した生活の工夫
  • 6年社会科世界の中の日本
  • 6年社会科私たちのくらしと政治
  • 6年  理科 私たちのくらしと環境

地球温暖化を防ぐには

地球温暖化は、特定の国だけの対策では解決しない地球規模の問題であり、世界的な取り組みが必要である。また、対策を行ってから効果が現れるまで長期間を要するため、対策が急がれている。具体的な対策としては、二酸化炭素など大気中に放出される温室効果ガスを減らすために、化石燃料への依存を減らすことや、省エネルギーを進めること、二酸化炭素を吸収させるための植林や森林保護に努めることなどがある。

国際的な取り組み

1997年の国連気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で採択された京都議定書では、先進国のみに対し、京都議定書第一約束期間(2008年~2012年)における温室効果ガス排出削減の数値目標を定めた。しかし、京都議定書には当時最大の温室効果ガス排出国であったアメリカが参加せず、また、排出量が急増していた中国やインドなどの発展途上国には削減約束が課せられなかったため、途上国からの排出量についても措置を求める声が高まってきた。また、京都議定書については、第二約束期間(2013年~2020年)が採択されたが、すべての国が参加する公平かつ実効的な枠組みではなかったため、日本を含むいくつかの国は参加していない。

これらを受け、2010年のCOP16では、「カンクン合意」が採択され、先進国と途上国の双方の削減目標や行動が気候変動枠組条約下で位置付けられた。2011年のCOP17では、新たな枠組みを作っていくための工程表「ダーバン・プラットフォーム」を立ち上げ、2015年にすべての国が参加する新たな法的枠組みに合意し、2020年から発効させるとの道筋に合意している。

日本の温室効果ガス排出の現状

日本の温室効果ガス排出量は年間約13億4,300万トン(2012年度)となっている。そのうちエネルギー消費によって発生した二酸化炭素は12億7,600万トンである。部門別では産業部門、自動車などの運輸部門からの排出量は近年減少傾向で推移しているが、家庭、業務、ビル用などの民生部門での排出量は増加している。

二酸化炭素排出量のうちわけ(2013年度)

日本の取り組み

日本は、京都議定書の取り決めで2008年度~2012年度までの5か年平均で、1990年度と比べて温室効果ガスの総排出量を6%削減することが義務づけられていた。2012年度の温室効果ガス排出量は13億4,300万トン(二酸化炭素換算)、京都議定書の基準年である1990年比で6.3%増となった。森林による吸収分や排出量取引などの「京都メカニズム」分を差し引くと8.2%減で、義務を達成している。

今後の目標については、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電の活用のあり方を含めたエネルギー政策及びエネルギーミックスが検討中であるため、原子力発電による温室効果ガスの削減効果を含めずに設定されている。2020年度の削減目標は、2005年度と比べ3.8%減となっている。

日本は石油ショック以降、省エネルギーやエネルギー資源の多様化を進め、成果を挙げてきた。これらの技術やノウハウは二酸化炭素の排出抑制に大きく役立つことから、国内での取り組みに加え、世界全体での排出量削減に向け、国際社会でも積極的に協力・貢献することが重要である。

また、革新的環境エネルギー技術の開発を推進し、将来にわたって大幅な温室効果ガス排出削減を確実にするとともに、途上国のニーズに応える現地適応型の技術開発を進めることで、温室効果ガス排出量を2050年までに世界全体で半減、先進国全体で80%削減をめざすという目標を掲げている。

クールビズとウォームビズ

クールビズは環境省のよびかけで始まった取り組みで、2014年に10年目を迎え、広く定着しつつある。

服装やエアコンの設定温度などの提案からスタートしたクールビズ、ウォームビズだが、現在は季節を快適に過ごすライフスタイル全般についての提案もおこなっている。