かがやけ!みんなのエネルギー

ストーリー4 4, 地球温暖化ってなんだろう?

学習のねらい
  • 地球温暖化の仕組みと地球全体に及ぶ影響の大きさについて考える。
指導上のポイント
  • 地球温暖化は私たちのくらしや産業活動により発生する二酸化炭素などの温室効果ガスの増加が原因である。
  • 温室効果ガスはエネルギーを利用している私たち一人ひとりが発生源であり、同時にその影響を受ける被害者にもなる。
関連する単元
  • 5年社会科私たちの生活と環境
  • 6年社会科世界の中の日本
  • 6年  理科 物の燃え方と空気
  • 6年  理科 私たちのくらしと環境
関連ワークシート
  • ⑪ 地球温暖化問題を調べよう

クイズの答え 正解:③ 100年前から

18世紀後半の産業革命により石炭の消費を始めて以降、二酸化炭素の排出量が増え、温室効果ガスが増加した。

温暖化のしくみ

地球を取り巻く大気中の二酸化炭素、メタンなどの気体は、太陽光線のほとんどを地上へ通過させる一方、地表面から宇宙へ放出する赤外線(熱線)は吸収する性質を持ち、地表の気温を保持する役割(温室効果)を果たしていることから「温室効果ガス」とよばれている。これまでは、この温室効果によって住み良い大気温度が保たれてきた(温室効果自体は生命の維持に不可欠)。

ところが1980年代になって、大気中の温室効果ガスの濃度上昇が地球温暖化をまねくと問題視されるようになってきた。温室効果ガスには二酸化炭素やメタン、一酸化二窒素、フロン類などがあるが、温暖化に最も影響を与えているのは二酸化炭素である。イギリスに始まる産業革命以降、石油、石炭などの化石燃料を大量に消費するようになったことが、二酸化炭素増加の主因と考えられている。

人為起源の温室効果ガスの総排出量に占めるガスの種類別の割合(世界)
日本の温室効果ガス別排出量(2013年度)

自然科学的知見に基づいた地球温暖化の状況

IPCC※第5次評価報告書によると、次の4つの観測事実が報告されている。

  1. 地球の平均気温は1880年から2012年までの期間で0.85℃上昇したとされている。
  2. 20年にわたってグリーンランド及び南極の氷床の質量が減少し、氷河はほぼ世界中で縮小し続けている。
  3. 海面水位は上昇し続けており、1901年から2010年までの期間で、19cm上昇している。
  4. 1971年から2010年までの期間で、海洋の表層(0~700m)の水温が上昇したことはほぼ確実である。また、1992年から2005年の期間に、3,000m以深の海洋深層においても水温が上昇している可能性が高い。

※IPCC…気候変動に関する政府間パネル1988年より、1,000人にのぼる科学者・専門家が集まり、地球温暖化に関する科学的・技術的・社会経済的な評価を行って得られた知見を政策決定者や広く一般に利用してもらうことを目的とし、5~6年ごとに評価報告書を発表している。

※地球温暖化の影響については81ページを参照。

二酸化炭素排出量の濃度と量の推移