かがやけ!みんなのエネルギー

ストーリー4 2, ふえ続ける世界のエネルギー消費量

学習のねらい
  • 世界のエネルギー消費量は増加し続けていることを理解する。
  • 人口問題はエネルギーと密接に結び付いていることを考える。
指導上のポイント
  • 人類は長い時間をかけてエネルギー利用の技術を高度化してきた。
  • 時代によって中心となるエネルギーが変化、多様化しており、人類の生活も変化してきた。
  • 世界人口の増加はエネルギー消費量の増加と密接に関係している。
関連する単元
  • 6年社会科世界の中の日本

クイズの答え 正解:③ 二酸化炭素

化石燃料を燃焼させると二酸化炭素が排出される。

世界のエネルギー消費の変化

世界のエネルギー需要量は、2000年に石油換算で約98億トンであったものが、2011年には127.1億トン(2000年の約1.3倍)となり、さらに2035年には169億トン(2000年の約1.7倍、2011年の約1.3倍)に達すると見込まれている。

このエネルギー需要の増加の中心は、中国やインドを始めとした非OECD加盟国であると見られている。世界全体のエネルギー需要は、2011年から2035年にかけて石油換算で41.9億トン増加すると予想されているが、そのうち非OECD加盟国(発展途上国)における増加分は40.3億トンとなる見込みであり、世界全体の需要増加分の約96%を占めると予測されている。

化石燃料は有限であるため、エネルギー需要が拡大する中国やインド等の発展途上国は、国営企業による資源獲得を積極化させており、発展途上国の企業群も交えた激しい資源の獲得競争が世界各地で繰り広げられるようになっている。

世界のエネルギー需要の実績と予測

日本の取り組み

日本では輸入相手国の多様化や海外における自主資源開発、主要産油国との関係強化などを通じ、エネルギー資源の確保を図っている。

日本の主な自主開発プロジェクトの例

  • アブダビ海上鉱区プロジェクト(アラブ首長国連邦アブダビ沖合海上の油田開発プロジェクト)
  • サハリンプロジェクト(ロシア連邦サハリン島沖合の石油・天然ガス開発プロジェクト。ⅠとⅡがある)
  • マハカム鉱区(インドネシアカリマンタン島東側沖合海上の原油・天然ガスの生産鉱区)
  • NWSプロジェクト(オーストラリア西豪州のLNGプロジェクト)
  • アメリカ合衆国のLNGプロジェクト(アメリカ合衆国のシェールガスを含むLNGプロジェクト)
  • カナダのLNGプロジェクト(カナダのシェールガスを含むLNGプロジェクト)
  • ガラフ油田開発プロジェクト(イラク南部に位置する陸上油田の開発プロジェクト) など

人口・経済とエネルギー

世界のエネルギー消費量は、産業革命以降、工業化に伴うエネルギーの大量消費に応じて急速に増加し続けている。エネルギーの消費量の増大にはもう一つの要因があり、それは人口の急激な増加である。

1800年にはおよそ10億人だった世界の人口は、1950年に25億人、2013年には約72億人と急増した。これまでの人口増加は確実にエネルギー消費の増加に結びついている。今後、アジアでの急速な人口増加が予測されており、21世紀半ばには世界全体で95億人に達するといわれている。

現在のところ、発展途上国における一人当たりのエネルギー消費量は先進国に比べて少ないものの、今後、中国をはじめとしたアジア地域などは、その経済成長に伴い、増加するものと予想される。人類全体としてのエネルギー消費量の増大は、文明の進化に伴う一人当たり消費量の増加と、人口増加の相乗効果によってもたらされたものといえる。