かがやけ!みんなのエネルギー

ストーリー4 1, かぎりあるエネルギー資源

学習のねらい
  • エネルギー資源の分布には、偏りがあることを理解する。
  • エネルギー資源には限りがあることを理解し、資源の有効利用の大切さを考える。
指導上のポイント
  • エネルギー資源には限りがある。
  • 石油は中東に多く埋蔵されており、可採年数も他のエネルギー資源に比べて短い。
  • 石炭は比較的世界各地に埋蔵されており、可採年数も長い。
  • 可採年数は採鉱技術の進歩などにより変化する。
関連する単元
  • 5年社会科私たちの生活と工業生産
  • 6年社会科世界の中の日本
関連ワークシート
  • ⑩ 石油やガスの起源を探ろう

確認可採埋蔵量と可採年数

現在の技術で、経済的に採掘が可能であると確認されている資源量を「確認可採埋蔵量」といい、これを年間の生産量で割った値を「可採年数」とよんでいる。可採年数は、確認されている埋蔵量を現在のペースで生産した場合に採掘できる期間を表している。今後、埋蔵量・生産量が変動すれば可採年数は変化する。

石油

世界の石油確認埋蔵量は2013年末時点で2,382億トンであり、これを2013年の石油生産量で除した可採年数はおよそ53年となった。1970年代のオイルショック時には石油資源の枯渇問題も深刻に懸念されたが、回収率の向上や追加的な石油資源の発見・確認によって、1980年代以降、可採年数はほぼ40年程度の水準を維持し続けてきた。最近では、ベネズエラやカナダにおける超重質油の埋蔵量が拡大していることもあり、可採年数はむしろ増加傾向にある。

天然ガス

世界の天然ガスの確認埋蔵量は、2013年末で約186兆.である。中東のシェアが43.2%と高く、欧州・ロシア及びその他旧ソ連邦諸国が30.5%と続いている。石油埋蔵量の48%が中東に存在していることと比べると、天然ガス埋蔵量の地域的な偏りは小さいといえる。

中東では天然ガスの開発がこれまでほとんどおこなわれてこなかったが近年は、欧米メジャー各社や産油国等による大規模な天然ガス資源開発が進められている。

石炭

石炭の可採埋蔵量は8,915億トンで、国別の割合を見ると、アメリカ(27.5%)及びロシア(17.6%)、次いで中国(12.8%)に多く埋蔵されている。埋蔵量が豊富で可採年数は約113年と他のエネルギー資源に比べ長い。

今後エネルギー需要の急増が見込まれるアジア太平洋地域にも豊富に存在しており、化石燃料として資源量の観点から最も安定供給性に優れたエネルギー資源と位置づけることができる。しかし、近年の石炭需要増加に伴い、可採年数は急速に減少している。

ウラン

ウラン資源は世界に広く分布しており、カナダ、オーストラリア、カザフスタン等が可採埋蔵量の上位を占めている。アメリカやカナダ、オーストラリアなど政治的に安定した国々から輸入が可能だが、近年、各国による獲得競争も起こってきている。

シェール革命とは

アメリカを中心とするシェールガスの開発が注目されている。シェールガスとは頁岩(シェール)層に封じ込まれている非在来型の天然ガスである。

従来、その生産はコスト的に見合わないものとされてきたが、近年の開発技術の発達・普及とガス価格の上昇によって、急速に実用化されている。また、シェールガスと同じ技術を用い、頁岩層に封じ込められている軽質油「シェールオイル」の生産も増加しつつある。シェール革命は今後の国際的なエネルギー需給構造を大きく変化させる可能性を持っている。

シェールオイル・シェールガス掘削のしくみ