かがやけ!みんなのエネルギー

ストーリー3 4, 日本と世界の国をくらべてみよう

学習のねらい
  • 他の国々(先進国、発展途上国)ではどのようなエネルギー利用の特徴があるのか学び、日本との類似点、相違点について考える。
指導上のポイント
  • 先進国のエネルギー消費量は発展途上国に比べて多い。
  • 中国などの発展途上国の一人当たりの最終エネルギー消費量はまだ低いレベルにあるが、今後予想される経済成長によって飛躍的に増加する可能性がある。
関連する単元
  • 6年社会科世界の中の日本
関連ワークシート
  • ⑨ 日本と世界の国をくらべてみよう

クイズの答え 正解:② 第3位

世界で最も石油の消費量が多い国はアメリカ(7.86億トン)、2位は中国(4.42億トン)、3位は日本(2.06億トン)となっている。※単位は全て石油換算

世界各国と比べた日本

世界各国のエネルギー消費事情は、それぞれの国のエネルギー資源有無、気候や文化、そして経済発展の度合いなどによってさまざまである。そのため、各国のエネルギー事情やエネルギーに対する立場・考え方は異なっている。日本は世界で5番目に一次エネルギー消費量の高い国であるが、国産のエネルギー資源をほとんど持たないことから自給率が低く、エネルギー政策において安定供給が重要課題となっている。

ロシア

日本の45倍という広大な国土をもつロシアは、天然ガス(埋蔵量世界1位)、石炭(同2位)、石油(同8位)などエネルギー資源に恵まれており、それらの資源を外交の手段として国が管理している。天然ガスはパイプラインを通じ、主にヨーロッパへ輸出されている。国内での消費は天然ガスが50%を越えている。

世界第4位のエネルギー消費国であるが、エネルギー供給に占める発電用エネルギーの割合は低い。

ドイツ

ヨーロッパ最大のエネルギー消費国である。国内で産出できる石炭の消費量が多い。石油ショック以降、原子力利用を推進してきたが、現在は脱原子力政策に転換し、再生可能エネルギーの導入を進めている。特に風力発電、太陽光発電の開発が進んでいる。

※EUは一部の国を除いて陸続きであることからガスパイプラインや送電線が整備されており、ガスや電気などエネルギーの安定的な供給が可能となっている。

インド

約12億人という世界第2位の人口を抱えるインドは、中国、アメリカに次いで世界第3位のエネルギー消費国である。しかし一方で、人口の約6割が未だ薪や動物の糞尿などを燃やして熱源にしている。主に産業部門で使われている電力は石炭の割合が高い。

石炭や石油の使用量は年々増えており、人口が14~15億人になるといわれている2035年には、現在の2倍、世界全体のエネルギー需要の約1割を占めるようになると予測されている。

中国

人口増加と急速な経済発展によってエネルギー消費が急増してきた中国は、現在、エネルギー消費量世界第1位である。このエネルギー消費の7割以上をまかなっているのは石炭である。エネルギー資源に恵まれた国であるが、急激な消費の伸びにより、2009年から石炭も輸入に転じている。

一方で、一人当たりのエネルギー消費量はアメリカのおよそ4分の1以下である。エネルギー資源の輸入量もさらに増加するとみられており、世界中で資源獲得競争が激化する可能性も懸念されている。

アメリカ

エネルギー消費量、一人当たりのエネルギー消費量ともに世界第2 位である。化石燃料の消費割合が7割を超えている。近年は、シェールガスやシェールオイルなどの非在来型天然ガス(35ページ参照)の生産が本格化している。

カナダ

カナダは石油、天然ガス、石炭、ウランに恵まれている上、湖や河川など水資源も豊富であるため、電気料金が極めて安価である。エネルギー生産量は国内需要を上回っているため、輸出に回されている。石油や天然ガス、余剰電力の主な輸出先はアメリカである。寒冷地に位置するため、暖房用のエネルギー消費が多いのが特徴である。

各国のエネルギー自給率

自国にエネルギー資源を持たない日本、フランス、イタリアなどはエネルギー自給率が低く、国産資源に恵まれているカナダやロシアはエネルギー輸出国となっている

主な国のエネルギー自給率(2012年)