かがやけ!みんなのエネルギー

ストーリー3 2, エネルギー資源を知ろう

学習のねらい
  • エネルギー資源(石油、ガス、石炭、ウラン)の特徴についておおまかに理解する。
指導上のポイント
  • 石油はさまざまな利用用途がある。
  • LPガス、天然ガスは二酸化炭素の排出量が比較的少ないクリーンなエネルギー資源である。
  • 石炭は資源が豊富だが、環境への負荷が大きい。
  • ウランは発電する時に二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギー資源であるが、放射性物質なので管理は厳しくしなければならない。
関連する単元
  • 5年社会科私たちの生活と工業生産
  • 6年  理科 ものの燃え方と空気

クイズの答え 正解:③ 約170個分

日本の原油輸入量は約2億1,103万キロリットル(2012年度、出所:経済産業省「資源・エネルギー統計」)。東京ドームの容積は124万㎥なので170.2個≒約170個分となる。

石油

世界で一番消費されているエネルギー資源。くらしや社会を支える基幹エネルギーである。発電の燃料や熱源、動力源の他に、化学製品など工業製品としても利用されるなど、幅広い用途を持ち多様な分野で使われている。

燃焼時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素や硫黄酸化物、窒素酸化物を排出する。

石油の用途別需要(2012年度)

LPガス

原油採掘時の随伴ガスや天然ガスからの分離ガスを回収・液化したもので、国内では石油精製の際の副成ガスとしても生産されている。天然ガスなどと同じ化石燃料に分類されている。炭素数の異なるプロパンとブタンがある。低温、または高圧力で液化するため運搬が容易である。

硫黄分がほとんど含まれず、発熱量当たりの二酸化炭素排出量も比較的少ないクリーンなエネルギー資源である。

LPガスの用途別需要(2012年度)

天然ガス

天然ガスは埋蔵量が豊富で世界各地に存在している。日本では、石油ショック以降、石油に代わるエネルギーとして積極的に導入を進めている。約3分の2は火力発電の燃料、残りの約3分の1は都市ガスの原料として利用されている。

天然ガスは化石燃料の中では熱量が高く、液化する際、硫黄分などの不純物を取り除くことができるため、硫黄酸化物を全く排出しない。また、石油や石炭に比べ二酸化炭素の排出が少ないという特徴を持っており、化石燃料の中では非常にクリーンなエネルギー資源である。

天然ガスの用途別需要(2012年度)

石炭

発電の燃料や熱源、動力源として利用される他に、鉄鋼生産の原料としても用いられている。世界に広く分布し、埋蔵量も豊富で安価な反面、固体のため輸送は不便である。

石炭は他の化石燃料に比べ発熱量当たりの二酸化炭素、硫黄酸化物、窒素酸化物の排出量が多いという課題を抱えている。現在、石炭をガス化して高効率に燃やすなど、石炭利用に伴う環境負荷を低減する技術(クリーン・コール・テクノロジー)の開発(21ページ参照)や国際協力が進められている。

石炭の用途別需要(2012年度)

ウラン

ウランは発電の燃料としてのみ利用されている。天然ウランには核分裂するウラン235が0.7%しか含まれていない。このため原子力発電の燃料には、このウラン235の比率を3~5%まで高めた低濃縮ウランを使用する。

エネルギー密度が高く、少量で発電が可能である上、発電に伴って二酸化炭素や大気汚染物質を出さないという利点がある。核分裂によって放射性物質が生じることから、これを閉じ込めるために徹底した安全管理が要求される。