ASEAN+3及び東アジアサミットのエネルギー大臣会合が開催されました
2024年10月4日
9月27日(金曜日)、本年のASEAN議長国であるラオスが主催するASEANエネルギー大臣関連会合がラオス・ビエンチャンで開催され、ASEAN+3及び東アジアサミット(EAS)のエネルギー大臣会合が開催されました。ASEAN+3会合の成果は、「共同声明」として取りまとめられました。
両会合は、エネルギー需要が増大するASEANにおいて、持続的な経済成長を実現しつつ、エネルギー安全保障や気候変動対策を強化することを目的として、各国のエネルギー担当大臣が政策協調や国際協力に向けた議論を行う場であり、今年はラオスが議長国となって開催されました。
1.ASEAN+3エネルギー大臣会合
- ASEAN+3各国が、足元のエネルギー価格変動やエネルギーサプライチェーンのレジリエンスを含め、地政学的事象が与える、地域のエネルギー市場及び供給セキュリティへの影響を認識するとともに、持続可能な経済回復を達成し、継続的かつ安価なエネルギー供給を確保するために、国際協力を進める必要性を再確認しました。
- また、低炭素社会を実現するための唯一の道筋は無く、経済発展段階・地理的条件等、ASEAN各国の異なる事情を考慮しなければならないことを確認し、経済成長を達成し、安定的かつ確実なエネルギー供給を確保するために、様々なオプションを検討し、あらゆる技術や燃料を活用する必要性を議論しました。
- 活動報告では、ASEANエネルギーセンター(ACE)から「第8次ASEANエネルギーアウトルック」の紹介がなされ、今後のエネルギートランジション実現に向けた示唆となる成果を作り上げたACEの貢献に各国から祝意が示されました。
- また、「アジア・ゼロ・エミッション・コミュニティ(AZEC)」に加え、日本による個別の技術分野での取組が記載されました。
2.東アジアサミット(EAS)エネルギー大臣会合
- EAS各国が、地域のエネルギー安全保障と廉価なエネルギー供給を強化するグループの努力を損なう地政学的緊張の中で、エネルギー分野における気候の持続可能性と脱炭素化のアジェンダを進めるために対話を実施しました。
- 燃料アンモニア、水素、バイオマス、バイオ燃料など様々な再生可能かつ代替的な低炭素技術・システムの利用を通じて、現実的なエネルギー転換を実現することの重要性が認識されました。
- 活動報告では、ACE(ASEANエネルギーセンター)が8th ASEAN Energy Outlook (AEO8)の概要や分析結果について発表しました。ERIA(東アジア・ASEAN経済研究センター)は実施したエネルギー政策研究の要点について発表し、今年のASEAN議長国ラオスとラオスのエネルギー安全保障とASEANへのインプリケーションに関する白書を作成したこと等を説明しました。
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最終更新日:2024年10月7日