今夏やるべき節電

2015年。この夏すべき節電を、節約アドバイザー 和田由貴さんがお伝えします。

  • 1.もう一度確認したい、節電の常識ウソ・ホント
  • 2.夏の節電生活の基本を知っておく
  • 3.より効果的に節電するための豆知識

2.夏の節電生活の基本を知っておく

 節電の考え方の基本は4つ。①使わない電気はオフにする、②電気使用量の高い家電から効率よく節電する、③買い替え時は省エネ家電を選ぶ、④電気料金の契約や設定を見直す、です。

① 節電メニューのポイントを押さえておこう

 電気を使わないときはオフにするのは、基本中の基本。ただし、家電によっては前述したエアコンのように頻繁なオンオフは注意が必要なものもあることを知っておきましょう。
 夏の昼間14時ころの在宅世帯の電気使用量は、エアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビの4つで約8割以上。特に58%を占めるエアコンの節電は重要です。設定温度を2℃上げることで、家庭全体で10%の節電効果が得られます(※3)。室温設定は28℃を心がけてください。

夏の昼間(14時頃)の電気機器の使用例

 テレビは省エネモードに設定し、画面の輝度を下げて必要なとき以外は消すようにすると2%の節電になります。電気ポットを使わずガスコンロでお湯を沸かす、洗濯はまとめ洗いをするなども節電効果をアップする方法です。

② 省エネ化が進んでいる家電の優等生、エアコン

 買い替え時には、必ず家電の省エネ性能をチェックすることも大切です。ずいぶん前から省エネ化が進んでいたエアコンの場合、2002年と2012年と比べると省エネ効果は11%ほど違ってきます(※4)。
 エアコンの買い替えを検討する場合、考慮したいのが、冬の暖房器具としてエアコンを使うかどうかです。エアコンは暖房の方がコスト高なので、夏冬使う場合は買い替えによる節電効果もその分大きくなります。反対に夏しかエアコンを使わないという場合は、購入年数やエアコンの効き具合を見ながら焦らずに検討してよいでしょう。ただし、10年以上昔のものなど、かなり古い機種であれば、やはり買い替えを考えてみた方がいいかもしれません。
 環境省のHP「しんきゅうさん」で、最新機種と古い機種の省エネ性能の比較をチェックしてみるのもおすすめです。

※4)環境省HP「しんきゅうさん」より
http://shinkyusan.com/product_selection/02.html

③ 24時間つきっぱなしの冷蔵庫も、買い替えによる節電効果大

 冷蔵庫も一度、コンセントを入れたら24時間つきっぱなしなだけに、節電効果の高い家電です。エアコン同様、10年以上前の古い機種を使っているならば、省エネ性能の高い最新機種への買い替えを検討してみてはいかがでしょう。2001年と2011年の401~450ℓクラスの冷蔵庫の省エネ性能は約1/3になっています(※5)。

 国内メーカーの冷蔵庫の場合、家庭用に最も普及している400~500ℓクラスが最も省エネ性能が高くなっています。ひとり暮らし用の100ℓクラスの冷蔵庫の方が電気代が高くなるという逆転現象も起こり得るので、しっかりチェックしておきましょう。
 ほかに買い替えによる節電効果が高いものとしては、白熱電球からLED電球への買い替えなどが挙げられます。

※5)環境省HP「しんきゅうさん」より
http://shinkyusan.com/product_selection/03.html

④ 電気料金を見える化して、お得なプランに見直しを

 電気料金の節約に役立てたいのが、基本契約の見直しです。一般家庭に多いのは「重量電灯制」。契約アンペアによって基本料金が決まっていて、使用量に応じて値段が変わります。契約アンペア数を下げて基本料金を安くするのも方法ですが、集中して家電を使う時間帯の消費電力量を把握しておかないと、すぐにブレーカーが落ちてしまうことになるので注意してください。また、関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の4つの電力会社はアンペア制が導入されておらず、基本料金は一律です。

 もうひとつの契約形態が「時間電灯制」。使う時間帯によって電気代が変わるもので、わが家でも1年ほど前から東京電力の「お得なナイト10」というプランに変更しました。洗濯や食器洗い乾燥機などを深夜に使うように工夫することで、わが家では前年と比べて平均して月1000円程度電気代が安くなりました。
 時間帯による料金プランは各電力会社からさまざまなものが出ているので、一度チェックしてみる価値があると思います。
 その際、便利なのが、各電力会社のユーザー向け会員サイト。たとえば東京電力の場合「でんき家計簿(http://www.tepco.co.jp/kakeibo/index-j.html)」に会員登録すると、使用量や電気料金を確認できるほか、わが家に合った省エネアドバイスや電気料金プランのシミュレーションもできます。似たような家族構成の場合、どれくらい電気代がかかっているのかなどの比較など、ユニークなサービスも登場しています。電気の使用量や料金を見える化することで、自然と節電やコスト意識が高まるはずです。
 時間帯別料金はピークシフトという考え方の面からも有効な節電手段。自分の家だけでなく、地域全体の電力使用量を考えて節電に取り組めるといいですね。

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  • 2.夏の節電生活の基本を知っておく
  • 3.より効果的に節電するための豆知識

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