1.安定供給

エネルギー自給率の推移

日本は、国内の資源でどのくらいエネルギーを自給できていますか?

2021年度の日本の自給率は13.3%で、他のOECD諸国と比べても低い水準です。

主要国の一次エネルギー自給率比較(2021年)

主要国の一次エネルギー自給率比較(2021年)

出典:
IEA「World Energy Balances 2022」の2021年推計値、日本のみ資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」の2021年度確報値。※表内の順位はOECD38カ国中の順位

我が国のエネルギー自給率

我が国のエネルギー自給率を表した図 2021年度は13.3%

一次エネルギー:
石油、天然ガス、石炭、原子力、太陽光、風力などのエネルギーのもともとの形態
エネルギー自給率:
国民生活や経済活動に必要な一次エネルギーのうち、自国内で産出・確保できる比率

日本はどのようなエネルギーを利用していますか?

海外から輸入される石油・石炭・天然ガス(LNG)など化石燃料に大きく依存しています。
東日本大震災以降、化石燃料への依存度は高まっており、2022年度は83.5%です。

日本の一次エネルギー供給構成の推移

日本の一次エネルギー供給構成の推移

出典:
資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」の2022年度速報値
四捨五入の関係で、合計が100%にならない場合がある。
再エネ等(水力除く地熱、風力、太陽光など)は未活用エネルギーを含む。

資源確保の状況

日本はどのような国から化石燃料を輸入していますか?

原油は中東地域に約90%依存しています。LNGや石炭は、中東地域依存度は低いもののアジアなど、海外からの輸入に頼っています。

日本の化石燃料輸入先(2022年)

日本の化石燃料輸入先(2022年)

出典:
財務省貿易統計(海外依存度は総合エネルギー統計より、年度ベース)
化石燃料資源の安定確保に向けた取組:
原油では、原油調達先である中東諸国との関係強化を進める。LNGでは、調達先の多角化、更なる権益獲得に向けた取組を行う。また、経済安全保障推進法に基づき天然ガスを特定重要物資に指定し、戦略的な余剰LNGの確保・運用を行うとともに、有事の際には、LNGの事業者間融通の枠組みにより対応。

鉱物資源にはどのようなものがありますか?

たとえば、電気自動車に使われているリチウムイオン電池には、リチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルが使用されています。日本はほぼ100%の鉱物資源を輸入に頼っています。(以下の3種の鉱物は、日本の輸入依存度100%)

主要レアメタルの年間輸入量

主要レアメタルの年間輸入量

出典:
USGS(Mineral Commodity Summaries 2023)
リチウム:
炭酸リチウム、水酸化リチウムの合計
コバルト:
マット・塊、酸化物・水酸化物の合計
ニッケル:
地金、フェロニッケルの合計
鉱物資源の安定供給の確保に向けた取組:
JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)が、JOGMEC法に基づき、リスクマネー支援業務の一環として、国内における製錬事業(中流)への出資・債務保証業務を実施。また、経済安全保障推進法に基づき、重要鉱物を特定重要物資に指定し、支援を実施。

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最終更新日:2025年3月25日