日本のエネルギー 2019年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」

9.原子力

原子力発電所の稼働状況

Q原子力発電は必要ですか?

A資源の乏しい我が国で、1.安定供給の確保、2.電力コストの引下げ、3.温室効果ガス排出の抑制の3点を実現するためには、原子力発電は欠かすことのできない電源です。再稼働にあたっては、安全性を最優先に、新規制基準に適合することが必要です。

日本の原子力発電所稼働状況

日本の原子力発電所稼働状況

核燃料サイクル

日本は、原子力発電所の使用済燃料を再処理し、回収されるウランとプルトニウムを再利用しつつ、廃棄物の発生量を抑える「核燃料サイクル」を推進しています。

核燃料サイクル 燃料集合体、金属キャスク図

燃料集合体、金属キャスク図:
日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集」

核燃料サイクルの3つのメリット

  • 放射性廃棄物の量を減らす
  • 放射性廃棄物が天然ウラン並みの有害度まで低下する期間が短くなる
  • 資源の有効利用

核燃料サイクルの3つのメリット

「使用済燃料」のいま~核燃料サイクルの推進に向けて
「使用済燃料」のいま~核燃料サイクルの推進に向けて - こちらのQRコードで記事がご覧頂けます。

青森県にある「六ヶ所再処理工場」は原子力施設に対する新規制基準が適用され、2021年度上期の完成を予定しています。完成すれば、年に800トンの使用済燃料が処理できる能力を持つ見通しです。

使用済燃料の処理・処分

原子力発電所の運転により生じる使用済燃料は再処理を行い燃料として再利用するとともに、後に残る廃液は、ガラス原料と溶かし合わせたガラス固化体とし、地下深部に埋設することで隔離する方法で処分します(地層処分)。

使用済燃料の処理・処分

科学的特性マップ

科学的特性マップ

地層処分の仕組みや日本の地質環境等などについて理解を深めていただくために、2017年7月に「科学的特性マップ」を公表しました。

地域の科学的特性を4つの色で色分け

※グリーンの地域であっても、個々の地点が地層処分に必要な条件を満たすかどうかは、三段階の処分地選定調査を綿密に実施し、確かめる必要があります。

コラム - 世界における原子力の動向

原子力発電の発電量実績を見ると、上位からアメリカ、フランス、中国、ロシア、韓国となってますが、建設中の原子力発電容量を見ると、中国が非常に多くの建設を行っていることが分かります。

世界の原子力発電 発電量(2018年)

世界のCO2排出量の推移

建設中の原子力発電容量(2018年末時点)

世界のCO2排出量の推移

出典:
IAEA Energy, Electricity and Nuclear Power Estimates for the Period up to 2050 REFERENCE DATA SERIES No. 1 2019 Edition

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