日本のエネルギー 2019年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」

3.環境

温室効果ガス排出量

Q日本は温室効果ガスをどれくらい排出していますか?

A東日本大震災以降、温室効果ガス排出量は増加しましたが、2017年度は12.9億トンまで減少しました。今後も、削減に向けた努力を続ける必要があります。

日本の温室効果ガス排出量の推移

日本の温室効果ガス排出量の推移

出典:
総合エネルギー統計、環境行動計画(電気事業連合会)、日本の温室効果ガス排出量の算定結果(環境省)を基に作成
温室効果ガス:
二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、六フッ化硫黄の6種類。

コラム - 世界のCO2排出量と見通し

世界のCO2排出量は増加し続けています。特に成長著しいアジア地域での増加が大きくなっています。
今後アジア等でのエネルギー転換、脱炭素化を進めることが大切です。

世界のCO2排出量の推移

世界のCO2排出量の推移

出典:
日本エネルギー経済研究所「エネルギー・経済統計要覧2019」※四捨五入の関係で合計値が合わない場合がある。

CO2排出量の見通し

CO2排出量の見通し

公表政策シナリオ…現在発表されている各国の政策、計画を組み込んだシナリオ。目標が実現すると想定した場合、2050年のCO2排出量は350億トンと予想されます。

持続可能な開発シナリオ…パリ協定上の1.5℃目標等の達成に向けたシナリオ。持続可能な開発シナリオで示されるパリ協定遵守ベースまでCO2排出量を削減するという“理想”と、公表政策シナリオで示される“現実”とのギャップを埋めるには、徹底した省エネ、再エネの導入、化石燃料の削減、原子力、CCUSなど、あらゆる選択肢を総動員させる必要があると分析されています。

出典:
IEA「World Energy Outlook 2019」

地球温暖化対策 ~パリ協定~

Qパリ協定とは、どんな協定ですか?

Aパリ協定(2015年11月採択)のポイントは以下の通りです。

  • 京都議定書に代わる2020年以降の新たな温室効果ガス削減の枠組みとしてCOP21で採決。
  • 途上国を含む主要排出国すべてが、行動義務を負う。
  • 産業革命以前に比べ2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑えるよう努力。
  • すべての締約国が削減目標を提出し5年ごとに更新。
  • すべての締約国が長期低排出発展戦略(長期戦略)を作成・通報するよう努力。

Q日本の長期低排出発展戦略「パリ協定長期成長戦略」とはどのようなものですか?

Aパリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略(2019年6月国連提出)のポイントは以下の通りです。

  • 今世紀後半のできるだけ早期に、温室効果ガスの排出が実質ゼロである「脱炭素社会」を目指す。
  • 「環境と成長の好循環」の実現を目指し、1.イノベーションの推進、2.グリーン・ファイナンスの推進、3.ビジネス主導の国際展開・国際協力に取り組む。

主要国の温室効果ガス削減目標

日本は2013年と比べた場合の数値、米国は2005年と比べた場合の数値、EUは1990年と比べた場合の数値を削減目標として提出。比較する年度を「2013年」に合わせて数値を比べてみると、日本の目標は高いことが分かります。

主要国の温室効果ガス削減目標

日本のみ年度

主要国の温室効果ガス排出削減状況

日本は2014年度以降、5年連続で排出を削減し、基準となる2013年度比で既に約12%の削減を実行しました。
これはG7の中で英国に次ぐものです。

主要国の温室効果ガス排出削減状況

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