日本のエネルギー2018 「エネルギーの今を知る10の質問」

10.2018年エネルギーを巡るトピックス

北海道地震とブラックアウト - 地震発生からブラックアウトまでの18分

北海道で最大震度7の地震が起こったのは、2018年9月6日3時7分。この地震にともない、北海道エリアにおいて、3時25分、日本で初めてとなるエリア全域におよぶ大規模停電(ブラックアウト)が発生しました。ブラックアウトは、苫東厚真火力発電所1、2、4号機の停止に加え、3ルート4回線の送電線事故に伴う複数の水力発電所の停止といった複合要因によって発生しました。

北海道地震発生からブラックアウトまでの北海道周波数と北本連系設備の潮流の動きを表したグラフ。
<2018年9月6日3時7分 北海道地震発生>
1.苫東厚新火力発電所2、4号機が停止
2.北本緊急受電が動作
3.負荷遮断実施
4.風力停止
5.送電線事故により道東・北見停電、水力停止
6.周波数低下が46.13Hzで止まり、回復傾向へ
7.中央給電指令所よりバランス停止中の水力・火力発電所に起動指令
8.北本連系設備のAFC機能により周波数が一時的に50Hzでバランスした
9.道東エリア電力復旧
10.需要増加による周波数低下(※1にて後述)
11.火力の出力増加
12.苫東厚真火力発電所1号機が出力低下
13.負荷遮断実施
14.苫東厚真火力発電所1号機が停止
15.負荷遮断実施
16.火力発電所(知内1号機、伊達2号機、奈井江1号機)停止
17-1.水力等停止
17-2.北海道エリアの電源がなくなったことから北本連系設備が停止
18.ブラックアウト
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※1
データから考えて推測などを含むが可能性の高い事実として認められること。
※2
現時点で明らかではないが可能性のある又は否定出来ないこと。
出典:
平成30年北海道胆振東部地震に伴う大規模停電に関する検証委員会最終報告から資源エネルギー庁が作成。
参照:
外部サイトを別ウィンドウで開くhttps://www.occto.or.jp/iinkai/hokkaido_kensho/hokkaidokensho_saishuhoukoku.html

九州本土での再生可能エネルギーの出力制御

電力の需給バランスを保ち広域で停電が起こることを回避するため、発電量が需要量を上回ってしまう場合には、法令などで定められた優先給電ルールに基づき、火力発電の抑制や揚水運転、地域間連系線を活用した他エリアへの送電を最大限実施し、それでもなお発電量が過剰となる場合に、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの出力制御を実施することとしています。こうした中、太陽光発電の導入が急速に進む九州では、2018年10月に本土初となる再生可能エネルギーの出力制御が実施されました。自然条件によって発電量が変動するという難しさのある太陽光・風力発電でも、万が一発電しすぎた場合には出力制御を行うことができるという安全弁があるおかげで、安心して電力網への接続量を増やすことができます。

優先給電ルールに基づく再エネの出力制御にかかわる各電源出力の需要と供給力を表した図。
出力の抑制等は以下の順番は以下の通り。
・関門連系線の最大限活用
・揚水発電所の最大限活用
・再エネの出力制限
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出典:
外部サイトを別ウィンドウで開く九州電力ホームページより作成。

太陽光電池発電設備の事故

2018年の西日本豪雨や台風により、太陽光パネルの飛散・水没や斜面からの脱落、風車の倒壊事故などが発生し、再生可能エネルギーの安全面への不安が顕在化しました。再生可能エネルギーのコスト低減に向けた取組みとあわせて、再生可能エネルギーが長期安定的な電源として持続可能なものとなるようにしていくため、安全確保・地域との共生・太陽光廃棄対策などを進めていきます。

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