日本のエネルギー2018 「エネルギーの今を知る10の質問」

7.再生可能エネルギーの導入は進んでいますか?

再生可能エネルギーの導入

Qなぜ、再生可能エネルギー(再エネ)の導入を進める必要があるのですか?

A再エネは発電時にCO2を排出しない、エネルギー自給率の向上に貢献するなど、日本にとって重要なエネルギー源です。

Q日本では、再エネの導入は進んでいますか?

A我が国の発電電力量に占める再エネ比率は2017年時点で、16.0%(水力を除くと8.1%)です。主要国と比べると再エネ比率は低く、更なる導入拡大が求められます。

発電電力量に占める再生可能エネルギー比率の比較

主要国の発電電力量に占める再生可能エネルギー比率を比較した図。
もっとも再エネ比率が高いのは「カナダ:65.7%」(うち水力58.5%、再エネ7.2%)。つづいて、「イタリア:35.6%」(うち水力12.3%、再エネ23.3%)「ドイツ:33.6%」(うち水力3.1%、再エネ30.5%)「スペイン:32.4%」(うち水力6.9%、再エネ25.5%)「イギリス:29.7%」(うち水力1.8%、再エネ27.9%)「中国:24.9%」(うち水力18.8%、再エネ6.1%)「アメリカ:17.0%」(うち水力7.1%、再エネ9.9%)「フランス:16.5%」(うち水力9.0%、再エネ7.5%)。
日本は「16.0%」(うち水力7.9%、再エネ8.1%)ともっとも低い。
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出典:
資源エネルギー庁調べ。

Q再エネだけでエネルギーを賄うことはできないのですか?

A再エネは季節や天候によって発電量が大幅に変動し、不安定なものが多く、安定供給のためには火力発電などの出力調整が可能な電源をバックアップとして準備する必要があります。
また、蓄電池などエネルギーを蓄積する手段の確保や、再エネの大量導入に対応した電力ネットワークの在り方などにも課題が残っています。

最小需要日(5月の晴天日など)の需給イメージ

1日に必要な電力の量を表した図。
水力、原子力、地熱、石炭火力などのベースロード電源は、1日安定的に使用する電力。火力発電(LNG・石油など)は、時間帯や天気によって変わる太陽光発電の発電量をおぎなうように抑制、焚き増しをおこなう。電力需要に応じて火力発電を制御している。

電気を安定して使うには、常に発電量(供給)と消費量(需要)を同じにする必要があります。そのため、再エネの出力の上下に対応出来る火力発電などで、発電量と消費量のバランスをとる必要があります。

コラム - 欧州の電力ネットワーク

例えば、ドイツでは隣国のポーランド、チェコ、オーストリア、スイス、フランス、オランダ、デンマーク、スウェーデンなど周辺約10カ国と国際連系線で接続されており、再エネなどで一部で余剰電力が生じた場合には、他国に輸出したり、また、不足した場合は他国から輸入をしたりしています。このように欧州では、他国との電力ネットワークが発達しているため、全体で需要と供給のバランスをとることができるところが、日本と大きく異なります。

欧州のグリッドマップ(ENTSOより)

欧州の国際連系線を、規模別に色で表したグリッドマップ
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