日本のエネルギー2018 「エネルギーの今を知る10の質問」
5.エネルギー政策はどうなりますか?
基本方針
Qエネルギー政策の基本方針はどうなっていますか?
A安全性(Safety)を大前提とし、自給率(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)の向上、環境適合(Environment)を同時達成するべく、取り組みを進めています(3E+S)。
エネルギー源ごとの強みが最大限に発揮され、弱みが補完されるよう、多層的なエネルギー供給構造を実現することが不可欠です。
Q将来の電源構成はどうなりますか?
Aエネルギーの基本方針に基づき、3E+Sを達成するべく施策を講じたときに実現される、将来(2030年度)のエネルギー需給構造のあるべき姿(エネルギーミックス)については下図のとおりです。
Q脱炭素化とはなんですか?
A炭素排出を低減していくことです。化石燃料に大きく依存する日本のエネルギーの供給構造を変革し、温室効果ガスの排出削減にも貢献します。
エネルギー選択の流れ
日本は、これまで脱石炭、脱石油の政策選択を経て、経済成長を実現してきました。2030年のエネルギーミックスの目標は着実に進捗し、2050年の方向性として脱炭素化の選択が見えてきました。
脱炭素化に向けたイノベーション
2050年を見据えた脱炭素化の挑戦においてはイノベーションが鍵となり、このためには再エネ、原子力、水素、蓄電池、CCUSなどのあらゆる選択肢を追求していくことが重要です。
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- ()内は2015年の排出量
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- CCUS:二酸化炭素回収・有効利用・貯留
- 出典:
- 資源エネルギー庁作成
コラム - 2030年エネルギーミックスの進捗
2030年エネルギーミックスに向けては、着実に進展しているが、道半ば。
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- 燃料費+FIT買取費の合計
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- 燃料価格の変動やFIT買取費の増加の具合により、電力コストは不安定に推移している。
- 出典:
- 総合エネルギー統計(2017年度)等を基に資源エネルギー庁作成